無痛分娩:レミフェンタニル IVPCA とロピバカイン+フェンタニルの硬膜鎮痛を比較した無作為対照試

Labour analgesia: a randomised, controlled trial comparing intravenous remifentanil and epidural analgesia with ropivacaine and fentanyl
European Journal of Anaesthesiology (Jan 2012)

・研究の目的は、陣痛中にレミフェンタニルの静脈内患者管理鎮痛法(IVPCA)の鎮痛効果と副作用を、歩行可能硬膜外鎮痛(EDA)と比較することであった。

・単胎妊娠の混合経産婦 39人は、無作為にレミフェンタニル IVPCA(RA群)か EDA(EA群)を投与された。硬膜外溶液はロピバカイン 1mg/ml とフェンタニル 2μg/ml を含んでおり、初期投与量は 10ml/h であった。レミフェンタニルの開始用量は 0.15 μg/kg で、その後の 1 回投与量は 0.15μg/kg とした。ロックアウトタイムは 2 分、ボーラス投与速度は 2 ml/分(100μg/分)で基礎持続投与はなしであった。疼痛評価には VAS を使用した。母体の心拍数、血圧、酸素飽和度、呼吸回数、鎮静度、嘔気嘔吐、掻痒感、満足度、胎児・新生児の転帰を記録した。

・37 人の妊産婦患者が分析された。両治療法とも良好な鎮痛を提供したが、RA 群の方がペインスコアが高かった。分娩第Ⅰ期と第Ⅱ期中の疼痛軽減と、最大疼痛軽減は同様であった(RA/EA 群):それぞれ 27/26(P=0.920)、31/29(P=0.909)、61/59(P=0.855)。母体満足度は同様であった。レミフェンタニル投与を受けた 2人の妊産婦(6%)は、硬膜外へと変更になり、一人は鎮痛が不適当であったためである。レミフェンタニルでは、母体鎮静と、酸素飽和度低下(SaO2<92%)の頻度が多く、酸素補充の必要度が高かった。新生児の転帰は安心できるものであった。レミフェンタニルの総使用量の平均は 0.70μg/kg(範囲 0.30-1.05)であった。

・レミフェンタニルの IVPCA と硬膜外は効果的な鎮痛を提供し、母体の満足度スコアは高く、新生児の転帰も安心できるものであった。レミフェンタニルは母体の鎮静と酸素飽和度の低下をきたすことが多い。したがって密なモニタリングが欠かせない。

[!]:手間をかけずにやるんなら「レミフェンタニル IVPCA + 酸素療法」ということか。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック