帝王切開を受ける高度肥満妊婦の麻酔管理

Anesthetic management of a morbidly obese parturient undergoing cesarean section
M.E.J. ANESTH 21 (2), 2011 p289-300

・肥満は世界的に流行してきており、生殖年齢の女性でも同様に増加している。当然のことながら、肥満妊婦 の数も、ここ 10 年間で倍増している。肥満は、それ自体、一般外科手術では、呼吸器系と感染性合併症の、産科では麻酔関連死亡の重大なリスク要因であることが確認されている。正常体重の妊婦と比べて、肥満患者は、併存する医学的問題点や、あるいは前子癇症や妊娠糖尿病といった妊娠に伴う出産前疾患を有するリスクが高い。分娩中の胎児仮死、分娩停止、鉗子分娩や帝王切開を必要とする異常胎位などの分娩中の合併症が多くある。加えて、周術期に深部静脈血栓症、低酸素血症、創部感染の発生頻度が高い。さらに、麻酔医は、気道管理や区域麻酔に関して技術的困難に取り組まなくてはならない。

・帝王切開を受ける高度肥満の妊婦についての本症例報告は、こうした患者集団の麻酔科的、産科外科的治療に関連した複雑性と問題点を浮き彫りにしている。

・高度肥満妊婦をうまく管理するためには、妊娠早期に開始される総合医療チームによるアプローチが必要である。腹部パンヌスの牽引戦略には、肥満外科や形成外科への術前コンサルテーションや、帝王切開を上腹部で行うのか下腹部で行うのかについての危険性と有益性への配慮が含まれる。硬膜外麻酔は帝王切開の選択肢の一つである。もしも全身麻酔が必要ならば、覚醒下に、理想的には経験豊富な内視鏡医が行う、気管支ファイバーを使用して確保するべきである。

[!]:Introduction と Conclusion だけの日本語訳です。本文は写真つきです。う~、絶対に出会いたくない!! 「肥満大敵」の上に「妊娠帝王切開」なんて。

※ 極度の肥満体の人の腹から垂れ下がる余分な脂肪組織は、パンヌスと呼ばれる(ウィキペディア)。

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