OPCAB での術中胸部硬膜外鎮痛についての前向き無作為研究

A prospective randomized study of intraoperative thoracic epidural analgesia in off-pump coronary artery bypass surgery
Journal of Anesthesia published online 25 January 2012

・本研究の目的は、全身麻酔(GA)+胸部硬膜外麻酔(TEA)は、GA とその後に引き続く患者管理TEA(PCTEA)に比べて、、オフポンプCABG(OPCAB)の転帰に何の影響も与えず、GA+TEA は血管作動薬の必要量が多くなるという仮説を検証することであった。

・待機的 OPCAB 予定で、ASA-Ⅱ・Ⅲの患者 64人に、T2-3の椎間から硬膜外カテーテルを留置した後、TEA を術中に使用したかどうかにより 2群のうちの 1群に無作為化された。TEA 中後群では、GA+TEA を、TEA 後群では、GA 単独で麻酔された。両群とも術後 PCTEA を行った。血管作動薬の必要回数、抜管までの時間が記録された。鎮痛効果は、VAS によるペインスコアでモニターされた。心拍数、血圧、血液ガスもモニターした。データは平均±SD あるいは、四分領域付き中央値で表示した。

・血管作動薬を使用した割合は、有意にTEA 後群で術中に多かった(吻合の前あるいは吻合中;59.4 vs 20.7%、p=0.004;吻合完了後:53.1 vs 17.2%、p=0.007)。抜管までの時間や VA Sスコアには群間に有意差はなかった。

・GA+TEA は OPCAB の転帰になんら影響を及ぼさないが、その使用は、血管作動薬の使用量を多くすることになると結論する。GA に引き続く PCTEA は、麻酔管理を容易にする一方で、抜管時間や術後の鎮痛効果には影響しない。

[!]:硬膜外の使用は術後には有利だが、あえて術中から使用する必要はない、むしろ血管作動薬投与量が多くなるだけだと。

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