認知機能の正常な高齢被験者と軽度の認知障害のある患者での手術と脳萎縮

Surgery and Brain Atrophy in Cognitively Normal Elderly Subjects and Subjects Diagnosed with Mild Cognitive Impairment
Anesthesiology: March 2012 - Volume 116 - Issue 3 - p 603-612

・症状発現以前から症状が出現する時期まで経時的にアルツハイマー病の進展をモニターするのに構造的磁気共鳴イメージング(MRI)が使用されている。アルツハイマー病脳画像診断先導的研究(Alzheimer's Disease Neuroimaging Initiative:ADNI) から得たデータを使用して、外科手術が認知症の進展に関連する脳パラメータに影響を与えるという仮説を検証した。

・ADNI データベースから得た脳画像を使用して、55歳から90歳の年齢層で、正常ボランティア被験者と軽度の認知障害のある患者を研究した。外科コホート(n=21)と、propensity をマッチさせた非手術対照コホート(n=123)で 2 つの診察間期間で区切られた 3回の検査で局所脳解剖の変化を比較した。外科コホートでは最初の期間に手術日が含まれた。局所脳容積は Freesurfer で決定され、J-image ソフトウェアで定量的に記述された(カリフォルニア大学、サンフランシスコ、カリフォルニア)。統計分析には 反復測定共分散分析(SPSS, v.18.0; Chicago, IL)を使用した。

・手術患者は、最初の経過追跡期間(5-9ヶ月)の間に皮質灰白質と海馬の委縮速度増加と側脳室の拡大を認めたが、その後の期間では認めなかった。この期間中の5つの認知テストの合計スコアでは軽度の認知障害のある手術患者で成績の低下が認められた。

・術後の高齢被験者は、術後の認知障害のリスク増大と関連する時期である、最初の評価期間中に、脳萎縮速度が増大する。診断上は委縮速度に差がなくても、軽度の認知障害のある被験者は、後になって認知機能により大きな影響を受けた。

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