開腹中レミフェンタニル投与に関係した腸間膜牽引症候群に対するフルルビプロフェン・アキセチルの予防効果

Flurbiprofen axetil provides a prophylactic benefit against mesenteric traction syndrome associated with remifentanil infusion during laparotomy
Journal of Anesthesia published online 02 March 2012

・腸間膜牽引症候群(MTS)は、腹部処置中に PGI2 放出によって引き起こされ、しばしば腹部外科手術中に見られる。我々は、MTS はレミフェンタニルを使用している症例で、そうでない症例よりも頻繁に起こることを証明した。本研究の目的はレミフェンタニルを使用した腹部手術を受ける患者で、フルルビプロフェン・アキセチルが MTS に及ぼす予防的効果について評価した。

・30人の ASA Ⅰ・Ⅱ が対象となった。彼らはレミフェンタニルを使用した全身麻酔下で腹部手術を受ける予定で、術前に無作為にフルルビプロフェン・アキセチル(F 群)か、生食(C 群)を投与されるように割り当てられた。MTS は、簡易診断基準に従って定義された。動脈血圧と心拍数を記録し、血漿 6-ケト-PGF1a (PGI2 の安定代謝物)濃度を皮膚切開前に測定し、MTS の診断を確定するために皮膚切開後 20分 と 60 分 の時点で測定した(T0、T20、T60)。

・C群では 15人中 12人(80%)で MTS を発症したのに対し、F群では、15人中のわずか 1人しか発症しなかった。T20 の時点で、C群患者は、F群患者よりも有意に動脈血圧が低く(P<0.05)、心拍数が速かった(p<0.01)。平均血漿 6-ケト-PGF1α 濃度は、C群では T20 の時点で有意に上昇していたが、F群では、観察期間中ずっと 血漿 6-ケト-PGF1α 値は低いままであった。

・術前のフルルビプロフェン・アキセチル投与は、レミフェンタニル鎮痛を使用した腹部手術中の MTS の発生頻度を減少させることが分かった。

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