腹部大動脈手術を受ける患者で術前術後の BNP の予後予測能力

Prognostic Power of Pre- and Postoperative B-Type Natriuretic Peptide Levels in Patients Undergoing Abdominal Aortic Surgery
Journal of Cardiothoracic and Vascular Anesthesia published online 05 March 2012.

・本研究の第一の目的は、腎動脈下の腹部大動脈瘤(AAA)修復術を受ける患者群で、術前と術後の B-ナトリウム利尿ペプチド(BNP)値を評価し、院内心臓事象の予測因子としての能力を分析することであった。第二の目的は、術前術後の BNP 値、術後の患者合併症、在院期間の関係を評価することであった。

・腹部大動脈瘤で待機的手術を受ける 45 人の患者を対象とした大学病院での前向き観察研究である。血漿 BNP 値を術直前と術後第 1 病日に評価した。心臓トロポニン I 値は術後 ICU 到着直後(時間 0)、その後 12、48、72 時間後に測定した。

・急性心筋梗塞を発症した患者の術前 BNP 濃度は 209(IQR 84-346) pg/mL に対し、発症しなかった患者では 74(IQR 28-142)pg/mL であった。その群間差は統計的に有意であった(p=0.04)。Spearman 相関では、術後 BNP 値は有意に術前 BNP 値(r=0.73, p=0.0001)、在院期間(r=0.35, p=0.04)、0 時間(r=0.42, p=0.02)、12 時間(r=0.51, p=0.0052)、48 時間(r=0.40, p=0.033)でのトロポニン I 濃度と相関していた。対照的に、術前の BNP 値は 12 時間後の時点でだけ相関していた(r=0.34, p=0.02)。術後 BNP 値は輸血(p=0.035)と大動脈遮断時間(p=0.038)によって有意に影響を受けた。

・今回の結果で術前 BNP 値の高い陰性適中率が確定された;術後 BNP 値は術後トロポニン値、輸血、術後心臓事象と良好な相関を示した。

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