大動脈瘤修復術 血管内 vs 開腹:術後譫妄の頻度

Endovascular versus open approach to aortic aneurysm repair surgery: rates of postoperative delirium
Canadian Journal of Anesthesia online 23 March 2012

・本研究の目的は、術後せん妄の点について、開腹と血管内大動脈瘤修復術を比較することであった。

・施設倫理委員会の承認後に、トロント総合病院で 2006 年 6 月~ 2007 年 12月に 開腹あるいは血管内胸部腹部大動脈瘤修復術を受けた全患者を後ろ向きにレビューした。患者群は、術式に従って OPEN 群か血管内群(EVAR)に分類され、術後のせん妄の有無を評価した。せん妄の診断には、NEECHAM 昏迷スケールと有効なカルテ審査法を使用した。

・研究には 256 人の患者が含まれ、OPEN 群が 149人(58%)、 EVAR 群が 107人(42%)であった。EVAR 群の患者はかなり高齢で、74(10)歳 vs 68(9)歳、手術時間が短かった、それぞれ、150 [119, 180] 分 vs 200 [165, 260] 分(P<0.0001)。術後せん妄は OPEN 群では 43人(29%)に、EVAR 群では 14 人(13%)に発生した(それぞれ、95%信頼区間[CI]、22~36 vs 7~19;P=0.003)。在院期間は OPEN 群で 8.3 [6.6, 13.4]日、、EVAR 群で 4.5 [3.1, 6.4]日であった(P<0.0001)。

・血管内大動脈瘤手術を受ける患者の術中術後管理は、開腹大動脈瘤修復術を受ける患者よりも術後せん妄の低い発生率と関係していた。

[!]:手術侵襲と、それに伴って麻酔で使用する中枢神経系作用薬の量を考えれば当然の結果だろう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック