中等度肥満の患者では、理想体重に基づくレミフェンタニル投与は麻酔導入に不十分な可能性がある

Ideal body weight-based remifentanil infusion is potentially insufficient for anesthetic induction in mildly obese patients
Journal of Anesthesia published online 03, May 2012

・短時間の麻酔導入中に、実体重に基づいてレミフェンタニルを投与した正常体重(NW)患者と理想体重に基づいてレミフェンタニルを投与した中等度肥満(Ob)患者で、レミフェンタニル治療の効果に差があるかどうか評価した。

・我々は、各群で(NW 群: 18.5 kg/m2≦BMI<25 kg/m2; Ob 群: BMI ≧25 kg/m2)、年齢 20~64 歳の患者 20 名を対象とした。

・レミフェンタニルを、先行投与の 2 分間を含む 5 分間 0.5 μg/kg/min で投与した後に、プロポフォールとロクロニウムで気管挿管(TI)を実施した。血行動態パラメータ(SBP、DBP、HR)を測定した。麻酔導入と気管挿管に起因する血行動態変化の割合を計算し、各患者で薬物動態シミュレーションを実施して効果部位濃度(ESC)を計算した。TI 後の Ob 群の全血行動態値は、NW 群よりも有意に高かった。Ob 群の SBP と HR の増加率は、NW 群の対応値よりも有意に高かった。NW 群の TI 時点でのレミフェンタニルの ESC は Ob 群よりも高かった。

・日本の添付文書に基づいた、麻酔導入時のレミフェンタニル投与は、肥満患者では不十分な効果しかないかもしれない。

[!]:レミフェンタニルの添付文書には、用法・用量に関連する使用上の注意点として「肥満患者(BMI25以上)の用量設定は実際の体重よりも標準体重に基づいて行うことが望ましい。」とある。

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