気管チューブのカフを膨らませるのに、ディスポ・シリンジを使用した新テクニックの有用性

Usefulness of new technique using a disposable syringe for endotracheal tube cuff inflation
Korean J Anesthesiol. 2009 May;56(5):513-518.

・気管チューブのカフの膨らまし過ぎや不足に起因して傷害が起こる危険性があるので、適切なカフの注入法が必要である。そこで、本研究では、新しい推定法によって設定した真のカフ内圧を測定することを目的とした。

・気管挿管を必要とする 95人の成人手術患者を、使用する気管チューブの種類によって、無作為に 2 群に分けた:Portex(R)(n=55)と Euromedical(R)(n=40)。麻酔導入後に、2 種類のシリンジで、新しい推定法を使って、カフを膨らませた:PR10 か PR20 (それぞれ、10 mL あるいは 20 mL シリンジを使用した受動開放法 passive release technique )。その後、アネロイド・マノメータを使用して真のカフ内圧を測定した。これらの注入法を 2 回繰り返した。カフ内圧の最適参照値としては、直接カフ圧測定の範囲 25~40 cmH2O を使用した。女性には内径(ID) 7.0 mm、男性には、サイズ 7.5 mm ID のチューブを使用した。

・88 人の患者を研究対象とした:Portex 群(n=50)と Euromedical 群(n=38)。カフ圧が最適であった割合は、両群ともに、PR10 の方が PR20 よりも有意に多かった(Portex 群で、56% vs. 10%; Euromedical 群で、63.2% vs. 0%)(P<0.05)。

・直接カフ圧が測定できない場合には、10mL シリンジを使用した、"passive release technique(受動開放法)"という名の新しい方法が有用なカフ注入代替手段である。

[!]:先日、「知らなきゃ損!! 超簡単、 気管チューブの最適カフ圧設定法 」という記事を書いた。これはあくまで私個人の発想と経験で書いたのですが、今日になってインターネット上で、同じ趣旨の論文を発見したので報告しておきます。何と隣の韓国から 3 年前に発表されています。本文は韓国語ですが・・・グラフなど参考になります。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック