術前の低アルブミン血症は、OPCAB 後の急性腎障害の主要危険因子である

Preoperative hypoalbuminemia is a major risk factor for acute kidney injury following off-pump coronary artery bypass surgery
Intensive Care Medicine published online 23, May 2012

.・研究目的は、術前の低血清アルブミン濃度とオフポンプ冠状動脈バイパス手術(OPCAB)後の急性腎障害(AKI)との関係を調査することであった。

・術前の腎機能が正常で、OPCAB 手術を受けた一連の成人患者1182人で、術前と術中術後の危険因子、術前の血清アルブミン濃度を評価した。各患者は、OPCAB 後 48 時間以内に、クレアチニン変化に基づいて 最大 Acute Kidney Injury Network(AKIN)基準によって分類された。ロジスティック回帰と propensity 分析を実施して、術前の低血清アルブミン濃度と術後 AKI との関係を評価した。

・1,182人の患者のうち、334(28.3%)人が AKI を発症した。AKI の危険因子は、高齢、糖尿病、SOFA スコアの心血管成分が最大値、術中術後の輸血、術後 CRP 濃度であった。AKI のリスクは術中に投与された昌質液の量と反比例した。術前の血清アルブミン値<4.0 g/dl は、術後の AKI と独立して関係していた。[多変量解析:オッズ比(OR)] 1.83、95%信頼区間(CI)1.27-2.64;P=0.00; 傾向分析: OR 1.62、95%CI 1.120-2.35;P=0.011)。AKI は、長期 ICU 在室、長期入院、高い死亡率と関係していた。

・術前の低血清アルブミン濃度は AKI の独立危険因子であり、そして、術後 AKI は術前の腎機能が正常の患者で OPCAB 後の予後不良と関係している。

[!]:術中昌質液の投与量と AKI 分類とが逆相関するということだが、果たして昌質液の投与量を増やすことによって、AKI のリスクが低下するのだろうか? 単に希釈によってクレアチニン値が低下して、見かけ上そうなったのではないだろうか。
私は個人的には、「アルブミン低値≒膠質浸透圧低下≒全身臓器の間質の浮腫≒潜在的臓器機能低下」と考えているのだが・・・。

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