■臨床麻酔とクリティカルケアのMCQ問題■ 2012-06-19




【問題1】(麻酔科学用語) コロン以下の日本語に相当する英単語、フレーズを答えよ。

(1) (t____________) (a_______) (e___________) : 経カテーテル動脈塞栓術

(2) (____r) : 昏眠

(3) (d______) (s___________) (a__________) : 減算血管撮影/ディジタルサブストラクション血管造影

(4) (____________s) : 羊水穿刺

(5) (a__________) (a_____) : 大気性無酸素[症]


[解答]
(1)transcatheter arterial embolization(2)sopor
(3)digital substraction angiography(4)amniocentesis
(5)atmospheric anoxia


[出典] 麻酔科学用語集 第3版



【問題2】(呼吸) 術前絶食と誤嚥について正しいのはどれか?

ア:1999年ASA作成の術前絶食ガイドラインでは、果肉の入っていないジュースは4時間前までとしている。

イ:病的肥満患者は誤嚥の危険性が高い。

ウ:食道疾患(強皮症、アカラシア、憩室、Zenker憩室)では誤嚥の危険性が高い。

エ:原因が何であれ、誤嚥には抗生物質の予防的投与は推奨されない。

オ:外傷は誤嚥の危険性が高い。


[解説] ア:×:1999年ASA作成の術前絶食ガイドラインでは、清澄液(水、果肉の入っていないジュース)は2時間前までとしている。
イ:○:病的肥満患者では胃内容の排泄が遅延し誤嚥のリスクが高い。超肥満患者の85~90%は8時間の絶食後でも胃内容が25ml以上貯留している。
ウ:○:食道疾患(強皮症、アカラシア、憩室、Zenker憩室)では誤嚥の危険性が高い。食道自体に液体を貯留している疾患があることを忘れるな。
エ:×:腸閉塞などで、グラム陰性桿菌や嫌気性菌を誤嚥した可能性が高ければ、抗生物質を投与する。
オ:○:外傷は誤嚥の危険性が高い。急に発生した痛みと肉体的・精神的ストレスで、自律神経系は交感神経優位となり、消化管の蠕動運動はほとんど停止してしまうので、受傷からいくら時間が経過していてもフルストマックとして扱うべきである。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p278~281




【問題3】(体液・電解質) 人工呼吸中の患者の不感蒸泄量はどれくらいと考えるか?
1) 600~800ml
3) 0と考えて良い
5) 800~1000ml
2) 400~600ml
4) 200~400ml


[解説] 不感蒸泄は、体表面(皮膚や粘膜から2/3、肺から1/3)の飽和水蒸気圧と周囲の蒸気圧との差によって水分が蒸散する物理的現象であり電解質を含まない。汗は汗腺から分泌され電解質を含む。不感蒸泄は通常約800~1000mlであり、人工呼吸管理されている患者では呼気からの蒸散はゼロとみなし、約400~600mlと設定する。体温が1度上昇すると不感蒸泄は約13%増加する。頻呼吸など呼吸換気量の増加は不感蒸泄量を増加させる。


[正解] 2 [出典] 研修医ノートP715



【問題4】(心臓・血管) 心臓弁膜症について正しいのはどれか?

ア:大動脈弁閉鎖不全では、前負荷を保つことは、血流を前方へ駆出するために欠かせない。

イ:大動脈弁狭窄症では、圧較差が50mmHg以上であれば、5年生存率は40%である。

ウ:僧帽弁閉鎖不全では、後負荷の軽減は前方への血流促進と逆流の減少に役立つ。

エ:圧容量曲線上の右下のB点では、僧帽弁が閉鎖する。

オ:心房肥大では心房細動を合併することが多い。


[解説] ア:○:大動脈弁閉鎖不全では、前負荷を保つことは、血流を前方へ駆出するために欠かせない。
イ:×:大動脈弁狭窄症では、圧較差が50mmHg以上、もしくは弁口面積が0.5cm2/m2であれば、5年生存率は18%である。
ウ:○:僧帽弁閉鎖不全では、後負荷の軽減は前方への血流促進と逆流の減少に役立つ。これは大動脈弁閉鎖不全についても当てはまる。
エ:○:圧容量曲線上の右下のB点では、僧帽弁が閉鎖する。
オ:○:心房肥大では心房細動を合併することが多い。



[正解] 解説を参照 [出典] 麻酔科シークレット第2版 p250-257

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