カテーテルに起因する肺動脈損傷の管理:心血管手術における稀な合併症

Management of catheter-induced pulmonary artery perforation: a rare complication in cardiovascular operations
Ann Thorac Surg 2001;72:2056-2059

・肺動脈破裂は、心血管手術中やカテーテル室で発生する、稀ではあるが、しばしば致死的な肺動脈カテーテルの合併症である。我々は、自験例と文献レビューを使用して、診断と管理の戦略を作成した。

・年間平均 860 件の開心術を行っている施設で、13年間で、肺動脈破裂をきたした 12 例の患者が治療された。臨床症状は、少量の喀血から、高度の気道出血、低酸素症、大出血、心停止までさまざまである。5 例の患者では、人工心肺離脱後しばらくして、6 例では、術後にカテーテルを楔入させた後に発生した。1例では、血胸を発症し心停止となった。治療としては、ガス交換の確保、気管内洗浄、出血気管支の隔離と保存的治療による出血のコントロール、肺切除、肺動脈修復、動脈塞栓術がある。

・12 例の患者のうち 5例が死亡した(42%)。保存的に治療された患者の 40% で再出血が起こった(2/5)が、外科的治療を受けた患者では再出血はなかった(0/7)。外科的に治療された患者の 43%(3/7)は死亡した:保存的に治療された患者の 20%(1/5) は死亡した。1例の患者は治療することなく死亡した。

・肺動脈穿孔は、肺動脈カテーテル留置の、まれではあるが、しばししば致死的な合併症である。これは人工心肺から離脱した結果やバルーンをインフレート後に起こった気道出血の患者では明白である。保存的治療だけで対処された患者群では再出血や致死的出血の頻度が高い。外科的処置は出血コントロールに有効であるが、死亡者数を減少させない。治療は、依然として高度に個別化されなくてはならない。Swan-Ganz カテーテルの挿入は注意深く行い、もしも絶対に必要でないのなら挿入を避けるのが望ましい。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック