テューイ針による不慮の硬膜穿刺は慢性頭痛のリスクを増加させる

Unintentional Dural Puncture with a Tuohy Needle Increases Risk of Chronic HeadacheA
nesthesia & Analgesia vol. 115 no. 1 124-132

・米国では出産する女性のほぼ半分が、硬膜外鎮痛を選択している。この疼痛管理法で、不慮の硬膜穿刺は最もよくある合併症であり、妊婦の 0.4%~6% で発生する。これらの妊婦の 70%~80% は重症の体位性頭痛を急性に発症する。急性硬膜穿刺後頭痛はよく知られているが、長期的後遺症について調査した研究はほとんどない。本研究では、17 ゲージ・テューイ針で不慮の硬膜穿刺を経験した妊婦の慢性頭痛と慢性腰痛の発生率とその危険因子を、対応させた対照群と比較して調査した。

・症例対照形式で、18ヶ月間にわたって、17 ゲージ・テューイ針で不慮の硬膜穿刺を受けた 40 人の妊婦と、年齢、体重、分娩時期で相応させた 40 人を電話で募り、2 種類の妥当性のあるアンケートを使用して、分娩 12~24 ヵ月後の頭痛と腰痛について評価した。

・研究群の慢性頭痛の発生頻度(28%)は、相応する対照群(5%)に比べて有意に高かった(OR=7、p=0.0129)。硬膜穿刺を経験した被検者は、対照群よりも腰痛をを報告する傾向が多かった(OR=4、p=0.0250)が、硬膜外血液パッチによる処置は腰痛のの危険因子ではなかった。

・太いゲージ針で不慮の硬膜穿刺を被った患者は、驚くほど慢性頭痛で苦しみ続ける可能性が高い。硬膜外血液パッチによる処置は、慢性腰痛の危険性を増やさない。これら症候の基礎にある病態生理学と本症候群の最良の治療法は知られていない。

[!]:「急性期の頭痛が癒えればそれで良し」ではないのか。硬膜穿刺は慢性頭痛を生み出してしまう可能性が高い。硬膜穿刺を起こさないよう細心の注意を払うべきである。

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