大動脈血管内修復術の麻酔管理における近赤外分光器の有用性

The usefulness of near-infrared spectroscopy in the anesthetic management of endovascular aortic aneurysm repair
Journal of Anesthesia published online 24 June 2012

・近赤外分光器(NIRS)は、大動脈血管内修復術中の下肢の局所酸素飽和度(rSO2)をモニタリングする有用な方法である可能性がある。

・胸部下行~腹部大動脈瘤のある 18 人の患者を本研究の対象とした。NIRS プローベを両側の腓腹部に置いた。筋肉の rSO2 (mrSO2)を手術中ずっと 30 秒毎にモニターした。大腿動脈が遮断された下肢では、mrSO2 値は、遮断直前(対照値)、遮断後 30 分、初回遮断解除後 10 分、大腿動脈の修復に続く 2 回目の遮断解除後 10 分、の 3~4 点を、必要に応じて選択した。

・全患者で、遮断中、mrSO2 は、対照値の 64±11%(平均±SD)から 32±15% へと有意に低下した。遮断解除後、mrSO2 は、16 人の患者では、対照値の 69±14% まで回復した。しかし、別の 2 人の患者は、 mrSO2 は、大腿動脈解離のために初回遮断解除後に回復しなかった。追加修復後に、 mrSO2は、対照値まで速やかに回復した。

・これらのデータから、NIRS は、客観的に、かつ定量的に、下肢の酸素化状態を反映し、大動脈血管内修復術中の追加修復を必要とする虚血性事象を示す可能性が示唆された。

[!]:心外科の先生は、通常の Y グラフト手術中や終了時にドップラーエコーで血流の具合を見ておられるが、確かに NIRS の方が、客観的で定量性もありそうですね。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 2

なるほど(納得、参考になった、ヘー) なるほど(納得、参考になった、ヘー)

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック