ICU の重症の腎障害患者におけるスガマデクスとそのロクロニウム複合体の透析除去性

Dialysability of sugammadex and its complex with rocuronium in intensive care patients with severe renal impairment
Br. J. Anaesth. First published online: June 24, 2012

・腎臓からの排泄は、スガマデクス除去の主要経路である。本研究では、集中治療室(ICU)で重症の腎障害患者におけるスガマデクスとスガマデクス-ロクロニウム複合体の透析除去性を評価した。

・重症の急性腎障害のある 6 人の ICU 患者は、経食道心エコー検査や、気管チューブを交換するため、または、気管支ファイバーを施行するために、全身麻酔を受けた。6人の患者のうち 5人は、心血管系手術後に、1人は肺炎から呼吸不全をきたしたために ICUに収容されていた。彼らは全員、ロクロニウム 0.6mg/kg を投与され、その 15分後にスガマデクス 4.0mg/kg を投与された。2人の患者は、2 回の透析で、4人の患者は 4 回の透析に際して研究対象となった。ロクロニウムとスガマデクス濃度を、ハイフラックス膜による透析の前、中、後のいくつかの時点で血漿中と透析液中で測定した。血漿中と透析液中の透析クリアランス、減少率(RR)(透析前と比較した、透析終了時点での血漿濃度の減少度)を各透析の度に計算した。

・1 回の透析は、平均 6 時間かかった。初回の透析中に、スガマデクスとロクロニウムの血漿濃度の平均減少率は、観察された RR から、それぞれ、69% と 75% であることが示された。その後の透析中には、減少率は約 50% であった。平均すると、血中スガマデクスとロクロニウムの透析クリアランスは、それぞれ 78、89 ml/min であった。

・ハイフラックス膜による透析を用いた血液透析は、重症の腎障害患者で、スガマデクスとスガマデクス-ロクロニウム複合体を除去するのに効果的であった。

[!];ハイフラックス膜は、ローフラックス膜と比較して、膜の細孔が 2.5 倍大きく、より大きな分子の除去性能が高いとされている。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック