陣痛中のレミフェンタニル患者管理鎮痛 vs 硬膜外鎮痛:多施設無作為対照試験(研究プロトコル)

Remifentanil patient controlled analgesia versus epidural analgesia in labour. A multicentre randomized controlled trial
BMC Pregnancy and Childbirth 2012, 12:63

・陣痛中の鎮痛は、オランダでは大きな関心の的である。硬膜外鎮痛は痛みを軽減する最も効果的な方法であると考えられており、第一選択として推奨される。しかし、運用上の問題点から利用されないこともあり、他の西欧諸国に比して、妊婦による実際の利用は限られている。合成オピオイドであるレミフェンタニルは、患者管理鎮痛(PCA)に非常に適している。最近の調査で、硬膜外鎮痛の方が、疼痛強度スコアの点でレミフェンタニル患者管理鎮痛よりも優れていることを示している; しかし、両鎮痛法に、疼痛緩和に関する満足度に差は認められなかった。

・今回提案された研究は、硬膜外鎮痛と比較したレミフェンタニル患者管理鎮痛の費用効果比を評価する多施設での無作為対照研究である。我々は、レミフェンタニル患者管理鎮痛は、疼痛評価スコアの改善において、硬膜外鎮痛と同じくらい効果的であり、陣痛中の女性にとって 24 時間利用可能な疼痛緩和手段を容易に達成し、硬膜外鎮痛が禁忌となるような患者にとっても有効な疼痛緩和法であると仮定した。該当する女性には、研究についての説明を行い、活発な陣痛が始まる前に無作為化される。陣痛中に疼痛緩和の要求があれば、硬膜外鎮痛か、レミフェンタニル患者管理鎮痛のいずれかに基づく治療法に無作為に割り当てられる。主要転帰は、疼痛評価スコア、すなわち疼痛緩和に関する満足度である。副次転帰パラメータは費用、患者満足度、疼痛スコア(疼痛強度)、分娩様式、母体と新生児の副作用である。経済分析は、短期的保健展望から実施される。両治療法について、陣痛の開始から、分娩後 10 日目を終了とする、母子の周産期診療費用を登録し比較する。

・硬膜外鎮痛に対して、レミフェンタニルを第一選択鎮痛薬とした場合の費用効果比を考慮した、本研究は、1日 24 時間、陣痛中の疼痛緩和を利用できるようようにすることで、オランダで毎年分娩する 180000 人の女性に対する診療を大幅に改善すことができる可能性がある。

[!]:レミフェンタニル PCA で患者満足度が劣らなければ、費用効果費が高く、より運用が容易な第 1 選択の鎮痛法として定着する可能性が高い。ただ、日本では、保険診療の許可が下りなくてはならないが・・・。

【関連文献】

1.無痛分娩:レミフェンタニル IVPCA とロピバカイン+フェンタニルの硬膜鎮痛を比較した無作為対照試験

2.分娩中のフェンタニルによる iv-PCA の後ろ向き評価

3.レボブピバカインとフェンタニルを使用したPCEAで基礎注入のある場合とない場合の無作為対照試験

4.脊硬麻 vs 硬膜外無痛分娩:初回クモ膜下鎮痛は、後続硬膜外ブピバカイン濃度を減らせるか?

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