重症セプシスでの遊離ヘモグロビン濃度:測定法と転帰予測

Free hemoglobin concentration in severe sepsis: methods of measurement and prediction of outcome
Critical Care 2012, 16:R125 Published:2012-07-16

・溶血は、いろいろなメカニズムによって敗血症で誘発され得る。その病態生理学的重要性は、実験的敗血症で示された。 しかし、ヒトのセプシスでの遊離ヘモグロビン濃度についてのデータはない。今回の研究では、重症セプシス患者、ならびに術後患者で、 4 種類の方法を使用して遊離ヘモグロビンを測定した。我々の目的は、危機的疾患における重症セプシスの診断と転帰のためのバイオマーカーとしての遊離ヘモグロビンの潜在的価値を調査することであった。

・重症セプシス患者(n=161)と術後患者(n=136)で診断・手術の第 1 日目に遊離ヘモグロビンの血漿濃度を測定した。遊離ヘモグロビンの測定には、酵素免疫測定法(ELISA)と 3 種類の分光測定アルゴリズムを使用した。さらに、 SAPSⅡと SOFA スコア、ならびにプロカルシトニン濃度、転帰を調査した。カプラン-マイヤー分析を実施し、遊離ヘモグロビン値の中央値に従って、高濃度群と低濃度群に分類した後、オッズ比を決定した。統計学的評価には、マン-ホイットニー検定とロジスティック回帰分析を使用した。

・遊離ヘモグロビン濃度は、重症セプシスの非生存群では、生存群の濃度の 2 倍であった。カプラン-マイヤー分析によって証明されるように、遊離ヘモグロビン濃度が高い群患者群では、低い患者群に比べて、30 日生存率が極めて低かった。Harboe 分光測定法が転帰をもっとも良好に識別できた(51.3% vs 86.4% 生存率、p<0.001;オッズ比 6.1)。遊離ヘモグロビン、年齢、SAPSⅡスコア、SOFA スコア、プロカルシトニンを含む多変量解析から、遊離ヘモグロビン(4 種類全ての方法で決定)がセプシスで死亡する最良かつ独立した予測因子であることが証明された。4 種類のうち 3 種類の測定法では、遊離ヘモグロビン濃度は、術後患者とセプシス患者の間で有意には異ならなかった。このように、遊離ヘモグロビンは。重症疾患での重症セプシシスの診断に利用することができる。

・遊離ヘモグロビンは、重症セプシスで生存に関する新しい重要な予測因子である。

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