ファーストラック股関節、膝関節形成術後の睡眠障害

Sleep disturbances after fast-track hip and knee arthroplasty
Br. J. Anaesth. (2012) doi: 10.1093/bja/aes252 First published online: July 24, 2012

・大きな手術の後には、伝統的な周術期ケア後の著明な睡眠障害が続き、回復に長期間を要することとなる可能性がある。本研究の目的は 在院日数(LOS)<3 日のファースト・トラック股関節・膝関節置換術の前後で、REM 睡眠の持続時間と睡眠構造を評価することであった。主要エンドポイントは、術前と比較した術後初日の夜の REM 睡眠時間であった。

・全股関節、あるいは膝関節形成術に際して脊椎麻酔とマルチモーダルなオピオイド節約型鎮痛を受けた 10 人の患者(≧60歳)が含まれた。外来睡眠ポリグラフを手術前夜に自宅で、入院中も継続し、術後第 4 病日には自宅で実施した。睡眠期分類は、アメリカ睡眠医学会マニュアルに沿って行われた。オピオイド使用、疼痛、炎症反応(C 反応性蛋白)も評価された。

・平均 LOSは、1.5(1-2)日であった。平均 REM 睡眠時間は、術後第 1日目の夜に、全睡眠時間の平均 18.2(9.5-23.5)% から 1.2(0-5.8)% へと減少した(P=0.002); 起きている時間は、19.1(3.7-44.4)% から 44.3(12.2ー70.6)% まで増加した(P=0.009);そして、術後の最初の夜の睡眠構造は、術前によりも乱れていた。睡眠構造は、術後の第 4 夜に正常化した。オピオイド使用、疼痛スコア、炎症反応は、乱れた睡眠パターンとは何ら関係がなかった。

・超短期間の LOS と、マルチモーダルなオピオイド節約型鎮痛を伴う脊椎麻酔の提供にもかかわらず、ファーストトラック整形手術後の第 1 病日の夜にはほとんど REM 睡眠は消失したが、自宅で術後第 4 病日の夜には、入院前のレベルに復した。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック