外来手術で、退院後悪心嘔吐の危険性が高いのは誰か?

Who Is at Risk for Postdischarge Nausea and Vomiting after Ambulatory Surgery?
Anesthesiology: September 2012 - Volume 117 - Issue 3 - p 475-486

・4 人の患者のうちほぼ 1 人が術後嘔気嘔吐を患っている。幸運にも、入院患者では、この転帰をよりよく管理するためにリスクスコアが開発されたのだが、今のところ外来手術の患者では、退院後悪心嘔吐(PDNV)のためのリスクスコアはない。

・2007 年から 2008 年まで米国の外来手術センターで全身麻酔を受ける 2170 人の成人を対象とした多施設前向き研究を実施した。退院から術後第 2 日の終了まで PDNV を評価した。ロジスティック回帰分析を開発用データセットに適応して、確認用データセットで ROC 曲線下面積を計算した。

・PDNV の全体での発生は 37% であった。開発データセットのロジスティクスの回帰分析により、5 つの独立予測因子(オッズ比;95%Ci)が同定された:性別が女性(1.54; 1.22-1.94)、年齢 50 歳未満(2.17; 1.75-2.69)、前回の麻酔後に嘔気嘔吐の既往(1.50; 1.19-1.88)、PACU でのオピオイド投与(1.93; 1.53-2.43)、PACU での嘔気(3.14; 2.44-4.04)。確認用データセット(n=257)で、これらの危険因子数が、0、1、2、3、4、5 個の場合、PDNV 発生頻度が、ぞれぞれ 7%、20%、28%、53%、60%、89% と関係しており、ROC 曲線下面積は 0.72(0.69-0.73)であった。

・PDNV は外来手術後の相当な患者に影響を与えている。外来手術センターから退院する際に、長時間作用性の予防的制吐剤を投与すれば利益のある患者を特定するための簡易リスクスコアを開発し確認を行った。

[!]:入院患者に対しては、Apfel Score と Koivuranta Score が存在する。このスコアシステムの外来手術版ということだ。同様に危険因子が 1 つ増えるごとに発生率が 20 % ずつくらいアップすると考えてよかろう。

<参考文献>
1.A simplified risk score for predicting postoperative nausea and vomiting: conclusions from cross-validations between two centers.

2.A survey of postoperative nausea and vomiting.

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