上部消化管内視鏡に際してのプロポフォールとプロポフォール+オピオイドのよくあるメニューのシミュレーション

A Simulation Study of Common Propofol and Propofol-Opioid Dosing Regimens for Upper Endoscopy: Implications on the Time Course of Recovery
Anesthesiology: August 2012 - Volume 117 - Issue 2 - p 252-262

経鼻内視鏡検査.png・著者らは、呼吸障害、食道への器具使用に対する反応消失と応答性消失のモデルを使用して、シミュレーションで、内視鏡検査に際して、プロポフォールだけを用いた場合と、特定のオピオイドを併用した場合とで、発表された投薬計画を調査した。モデルは食道への器具の使用と、薬剤の投与を終了次第、迅速に応答が回復し、呼吸障害が殆どない適切な条件を予測するであろうと仮定した。

・プロポフォール単味、あるいはオピオイドを併用した、公表された 4 種類の用法・用量を使用して、10 分間の食道への器具挿入に対する反応が消失する確率、呼吸障害と処置終了後に反応性が回復する確率を予測した。

・食道への器具挿入に対する反応消失については、プロポフォール単味では、確率が低く(9-20%)、プロポフォール+オピオイド法では中等度の確率(15-58%)であった。一旦処置が終了したら、どの方法でも応答性は迅速に回復する可能性が高かった(3分未満)。 プロポフォール+オピオイド法は、呼吸障害がない確率が高くなるのに、プロポフォール単味よりも長い時間を必要とした(7 vs 4分)。

・プロポフォール単味では、食道への器具挿入に対して十分な状態に導入するのは困難であるが、処置が終了次第、反応性が迅速に回復し、呼吸障害の確率は低いであろう。レミフェンタニルやフェンタニルを併用した場合、食道への器具挿入に際しての状態を改善し、反応性の回復は同様に迅速であった。呼吸障害の確率が低くなるのに必要な時間はやや延長したが、患者は応答があり、促せば呼吸できることを考慮すると、あまり重要ではなさそうである。

[!]:日本では、内視鏡検査時にプロポフォール+オピオイドなど、なかなかやっている施設は少ないだろうが、自分がされる側になったらぜひそうしてもらいたいものだ。

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