脊椎麻酔で行われた帝王切開分娩後の術後鎮痛に腹横筋膜面ブロックは?系統的レビューとメタ分析

Transversus abdominis plane block for postoperative analgesia after Caesarean delivery performed under spinal anaesthesia? A systematic review and meta-analysis
Br. J. Anaesth. (2012) doi: 10.1093/bja/aes279 First published online: August 19, 2012

・腹横筋膜面(TAP)ブロックは、腹部手術に術後鎮痛を提供するフィールド・ブロックである。帝王切開分娩(CD)後のその鎮痛の有用性については議論がある。本系統的レビューとメタアナリシスでは、TAP ブロックが CD 後の 24 時間に静注モルヒネの消費量を減らすことができるかどうか調査する。

・著者らは、CD において TAP ブロックを偽薬と比較した無作為対照試験を抽出した。術後 24 時間の静注モルヒネ消費量が、主要転帰として選ばれた。副次転帰は、ペインスコアと母体と新生児双方のオピオイド関連副作用であった。可能な場合は、メタ分析法とランダム効果モデルを使用してデータを結合した。鎮痛性療法の一部としてくも膜下モルヒネが使用されたかどうかによって、試験を分類した。

・312 人の患者を含む 5 つの試験が特定された。くも膜下モルヒネを使用しない場合、TAPブロックは、24 時間の静注モルヒネ消費量を平均 24mg[95% 信頼区間(CI)-39.65~-7.78]減らした。TAP ブロックはまた、0.8cm(95%のCI-1.53~-0.05、P=0.01)VAS ペインスコア(無痛=0cm、最悪の疼痛=10cm とする 10 cm の線)を減少させ、オピオイド関連副作用の発生率を低下させた。くも膜下モルヒネを使用した場合には、主要および副次転帰に有意差はなかった。

・TAP ブロックは偽薬と比較して優れた鎮痛効果を提供し、くも膜下モルヒネを除く多モード鎮痛療法の状況では、術後 24 時間のモルヒネ消費量を減らすことができる。くも膜下モルヒネが禁忌であるか、使用されない場合には、TAP ブロックは効果的鎮痛を提供することができる。

[!]:硬麻もできない、くも膜下モルヒネも使用できない状況では有用であるということか。いろんな手技ができるに越したことはないが、たくさんやってこそ確実性と安全性も確保できるものだからな~。

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