CABG 後の心房細動を予防する上での胸部硬膜外麻酔の効果についての無作為対照試験のメタ分析

Meta-analysis of randomized controlled trials on the efficacy of thoracic epidural anesthesia in preventing atrial fibrillation after coronary artery bypass grafting
BMC Cardiovascular Disorders 2012, 12:67 doi:10.1186/1471-2261-12-67

・術後心房細動(POAF)は、冠状動脈バイパス移植術(CABG)を受ける患者で最もよくある合併症の1つである。このメタアナリシスの目的は、CABG を受ける成人患者で POAF を防ぐ上での胸部硬膜外麻酔(TEA)の有効性を評価することであった。

・MEDLINE と EMBASE を検索して、全身麻酔+胸部硬膜外麻酔(GA+TEA)、または全身麻酔だけ(GA)で受けるよう無作為割付けされた CABG を受ける成人患者での無作為対照試験を特定した。2人の著者は、標準化 Excel ファイルを使用して、データを別々に抽出した。主要転帰項目は、POAF 発生率であった。 DerSimonian-Laird ランダム効果モデルを使用して、大まかな危険率と 95% 信頼区間を計算した。

・540 人の患者を含む 5 研究が包含基準を満たした。POAF 発生率に 2 群間で有意差は観察されなかったが(危険率、0.61; 95% 信頼区間、0.33~1.12; p=0.11)、研究間に有意な異質性があった(I2 = 73%、p=0.005)。主要エンドポイント、方法論的な質、手術テクニックによる感度分析は、同様の結果となった。

・限定的なエビデンスとして、TEA は CABG を受ける成人患者で POAF 予防に有益な効果を示さないことが示唆された。しかし、このメタアナリシスの結果は、含まれた研究には有意な異質性があったために、慎重に解釈されなければならない。したがって、CABG 後心房細動の発生率に及ぼす TEA 潜在的効果については、更なる調査が望まれる。

<関連文献>

1.開心術後の心房細動の予防:効果的だがルーチンには使用されていない:英国での調査

2.開心術後の心房細動:発生頻度、危険因子、経済的負担

3.開心術後の心房細動

4.Nt-proBNP は人工心肺を使用した心臓手術後の心房細動発生リスクのある患者を特定する

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