帝王切開を受ける女性で脊椎麻酔後低血圧に及ぼす術前不安の影響

Influence of preoperative anxiety on hypotension after spinal anaesthesia in women undergoing Caesarean delivery
Br. J. Anaesth. (2012) doi: 10.1093/bja/aes313 First published online: September 10, 2012

不安33.png・脊髄麻酔後の低血圧に及ぼす術前不安の効果を評価するために、著者らは前向き観察研究をデザインした。

・IRB 承認と署名済みの告知に基づく同意の後、脊髄麻酔下に待機的帝王切開分娩を受ける 100 人の健康な満期妊婦が登録された。術前不安の直接的な心理学的評価は、言語アナログ・スケール(VAS)(0-10)不安スコアと 状態─特性不安尺度アンケート(STAI-s)であった;唾液アミラーゼを、不安の間接的な身体的評価として測定した。直接的および間接的不安データは、低、中、高の不安順序群に変換された(VAS: 低 0-3、中 4-6、高 7-10; STAI-s: 低<40、中間 40-55、高 >55;log10 唾液アミラーゼ: 低<3、中 3-4、高>4)。脊髄麻酔は、高比重ブピバカイン 10mg とフェンタニル 20μg を使って実施された。すべての患者は、晶質液 500ml の前補液と 500ml 同時補液を受けた。低血圧は、標準化されたプロトコルで治療された(母体心拍数に応じてボーラス補液投与とエフェドリンまたはフェニレフリン)。収縮期動脈圧(SAP)は、ベースラインと脊髄麻酔後 1 分毎に測定された。 低、中、高不安群の SAP(%ΔSAP) の最大パーセンテージ変化に及ぼす効果を評価した(一元配置分散分析法、Tukey HSD 法)。

・93 人の患者が、分析に含まれた。不安の直接的な心理学的計測が %ΔSAP に及ぼす効果は有意であった(VAS P=0.004; STAI-s P=0.048)。低不安群と高不安群間には有意差があった(VAS P=0.003; STAI-s P=0.038)が、他の不安群間にはなかった。唾液アミラーゼは、%ΔSAP とは相関しなかった。

・VAS によって評価される術前不安は、脊髄麻酔後低血圧に有意な影響を及ぼした。

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