緊急腹部手術で術後のケア・レベルを選択するのに、修正早期警告スコアの使用が役立つかもしれない

The use of Modified Early Warning Score may help anesthesists in postoperative level of care selection in emergency abdominal surgery
Minerva Anestesiologica 2012 September;78(9):1034-8

・Modified Early Warning Score(MEWS)は、状態が悪化する患者を早期に同定するために提案された。本研究の目的は、MEWS 計算によって麻酔科医がケアの適切なレベルを選択して不要な ICU 入室を回避し、緊急手術後に高ケア病床(HDU)の利用を高めるのに役立つかどうか調査することであった。

・MEWS 適用前(2008 年 1月~ 2009 年 3 月)に入院した緊急手術患者は対照群とし、MEWS 導入後の緊急手術患者を介入群とした(2009 年 4 月~ 2010年 1月)。入院時診断は、データ分析のために 3 群に含まれた:急性腹症(腸閉塞、腸穿孔、腸管虚血)、複雑でない手術(ヘルニア再発、胆嚢炎、虫垂炎)、鈍的腹部外傷。介入群では、MEWS は手術の前後に担当麻酔科医によって計算された。MEWS=3、4 の患者は HDU に転送したのに対し、MEWS≧5 点は ICU 入室の基準と考えた。

・合計 1082 人の患者が、本研究に登録された。対照群は 604 人の患者から成ったのに対し、MEWS 群は 478 人の患者が含まれた。患者基本データと臨床状態は、群間で同様であった。MEWS 導入後、HDU 入室は 14% から 21% へと有意に増加し(P=0.0008)、ICU への入室は有意に低下(11% から 5% に;P=0.0010)した。死亡率分析では、群間差がなかった。

・本研究から、単純で再現性のあるスコア・システムの使用によって、緊急手術後の ICU 入室を減らすのに役立つかもしれないことが示唆される。

[!]:緊急手術後だからといって、なんでもかんでも ICU に入れるのは、タクシーでコンビニに行くようなものだ。本当に必要な患者を ICU に、それほどでもない患者はハイケアに、何の問題もなければ、一般病棟で十分だ。

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