重症患者でセプシスを予測する上での未熟血小板分画

Immature platelet fraction in predicting sepsis in critically ill patients
Intensive Care Medicine October 2012

・本研究の目的は、集中治療室(ICU)への入室時点では敗血症のない重症患者で、未熟血小板分画(IPF%)が、セプシスを予測する細胞性マーカーであるかどうかを確立して、IPF% の変化と顕性セプシスとの相関性の可能性を検証し、ICU 入室後の IPF% 時間経過を明らかにするすることであった。

・敗血症基準を満たさずに大学病院の一般 ICU に入室となった 64人の成人患者の 7 日間の前向き観察研究である。毎日の IPF%、プロカルシトニン(PCT)、C反応性蛋白、血小板、白血球数、凝固変数を測定した。ICU 入室時点でセプシスのある患者 31 人は、対照群として分析された。

・ICU 入室時点で検査した、セプシスを予測する唯一の変数は、血漿 IPF% であった(p=0.001; 4.7%: 感度 56.2% IC 37.7-73.6; 特異度 90.0% IC 73.4-97.8)。セプシスを発症しなかった患者群に比べて、入院時と調査中にセプシスを発症した患者群では、IPF% と PCT 値が高かった(IPF%: p=0.017; PCT: p=0.030)。転帰変数の中で、ロジスティック回帰でセプシスの発症に関連する唯一の変数と確認されたのは IPF% であった(r = 0.51; p=0.004)。セプシスを発症した患者群では、IPF% は血小板数と逆相関しており(r =-0.60; p=0.001)、セプシスが明らかとなる前に高値を示し、その後 2 日目に有意に低下した。

・ICU 入室時点でセプシスのない患者では、セプシスが明らかになる前に、IPF% が増加する。したがって、簡単に利用できるテクノロジーによる IPF% の測定は、セプシスの発症を予測する早期細胞性マーカーとなりうる。

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