定期的 vs 臨床指示下の末梢静脈カテーテルの再留置:無作為対照同等性試験

Routine versus clinically indicated replacement of peripheral intravenous catheters: a randomised controlled equivalence trial
The Lancet, Volume 380, Issue 9847, Pages 1066 - 1074, 22 September 2012

・毎年使用される何百万もの末梢静脈内カテーテルは、成人では 72-96 時間で再留置することが推奨されている。この日常的な再留置は医療費とスタッフの仕事量を増やして、患者に何度も侵襲的処置を受けることを必要とする。この処置の効果は、確立されていない。必要に応じて行なわれる再留置は、定期的な再留置と同等の利益を有すると仮定した。

・本多施設無作為非式同等試験は、2008 年 5 月 20 日~ 2009 年 9 月 9 日に、オーストラリアのクイーンズランド州の 3 病院で、4日以上にわたって静脈内カテーテルが使用されると予想される成人(≧18歳)を対象とした。臨床的指示下の再留置、または 3 日毎の定期的再留置に、コンピュータ生成の無作為割当て(1 : 1 の比率、病院により層別化し、割当て前には知らされない)が行なわれた。患者、医療従事者と治験看護師は、試験設計上、処置割当後には盲検化することができなかった。主要転帰は、カテーテル留置中、または、抜去後 48 時間以内の静脈炎であった。同等限界は、3% とした。主要な分析は、Intention-to-treat 分析によった。第二のエンドポイントは、カテーテル関連の血流と局所感染症(全ての血流感染症、カテーテル先端コロニー形成、滴下不良、使用カテーテル数、治療期間、死亡率、経費)であった。

・無作為化された 3283 人の患者(5907 本のカテーテル)全員を、今回の分析対象とした(臨床的に指示された 1593 本; 定期的再留置 1690 本)。第 3 日のカテーテルの留置継続期間の平均は、臨床的に指示された場合には、99 時間(SD 54)、定期的再留置では、70 時間(13)であった。静脈炎は臨床的指示群で、1593 人中 114人の患者(7%)に、定期的再留置群では 1690人中 114 人の患者(7%)に発生し、リスク差の絶対値は 0.41%(95%CI-1.33~2.15%)で、事前に指定した同等限界 3% 以内であった。研究処置に関連した重篤な有害事象は発生しなかった。

・末梢静脈内カテーテルの抜去は、臨床的指示に従って行なわれてよい。この方針により、何百万回ものカテーテル挿入、これに伴う不快感、器材とスタッフ仕事量双方の実質的な経費を節約できるだろう。注意深い観察を継続して行い、時機に応じた治療終了と合併症発生時には即時抜去を行なうべきである。

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