英国、オーストリア、スイスの麻酔科医に、気道管理上の議論について調査

Survey on controversies in airway management among anesthesiologists in the UK, Austria and Switzerland
Minerva Anestesiologica 2012 October;78(10):1088-94

・麻酔診療についての調査は定期的に麻酔文献で見られるが、通常単一の国に限られている。我々は、特定の気道管理問題に対するアプローチを、3 つの異なるヨーロッパ諸国の麻酔科医間で比較した。

・オーストリア(A)、英国(UK)、スイス(CH)の 3 麻酔学会の主要セッション中にアンケートを配布した。アンケートは以下についてのものであった;麻酔科医は、マスク換気困難に関連した危険因子について日常的に調べるかどうか、麻酔科医は筋弛緩薬(NMBD)を投与に先立ってマスク換気をするのに慣れているかどうか、麻酔科医は輪状軟骨圧迫を適用するかどうか。

・266 件のアンケートを評価した。予測因子のチェック頻度には年齢(英国: 28%、A: 13%、CH:11%、P=0.01)を除いては、有意差はなかった。英国では、NMBD の投与前にマスク換気を常にチェックする麻酔科医は少なかった(英国: 34%、A: 72%、CH: 67%、P<0.001)が、危険因子が存在する場合には、マスク換気をチェックする頻度が高かった(英国: 36%、A: 13%、CH: 20%、P=0.004)。輪状軟骨圧迫を行わない麻酔科医は英国では極めて少なかった(英国: 2%、A: 40%、CH: 49%、P<0.001)が、迅速導入の場合には、ほぼ全員が、輪状軟骨圧迫を適用する(英国: 96%、A: 52%、CH:30%、P<0.001)。

・英国の麻酔科医からの回答は、A や CH とは有意に異なっていた。英国の麻酔科医は、麻酔導入後にマスク換気をチェックする頻度が少ないが、マスク換気困難の危険因子が存在する場合には、チェックする頻度が高い。輪状軟骨圧迫は、英国では依然として迅速導入法の重要な部分のままのようであるが、オーストリアとスイスの麻酔科医はこの方法にあまり頼らない。

[!]:そうなんだ。国毎に大分違うだな~。日本は英国に近いんじゃないかな。個人的には、「迅速導入=十分な前酸素投与+タイミング・プリンシプル+輪状軟骨圧迫+バッグ加圧なしの挿管」くらいに考えているから、迅速導入に輪状軟骨圧迫は外せない。

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