人工呼吸器関連肺炎の予防に及ぼす口腔ケア±歯磨きの影響:系統的レビューとメタ分析

Impact of oral care with versus without toothbrushing on the prevention of ventilator-associated pneumonia: a systematic review and meta-analysis of randomized controlled trials

・呼吸器関連肺炎(VAP)は、依然として、人工呼吸を受ける患者によく見られる危険な合併症であり、罹患率と死亡率の増加と関係している。本研究では、無作為対照化試験の系統的チェックとメタアナリシスを行って、成人の重症患者で、口腔ケアの一環としての歯磨きが、VAP 予防に及ぼす効果を評価した。

・PubMed、Embase(2012 年 4 月まで)で系統的文献検索を実施した。該当する研究は、歯磨きを伴う口腔ケアを受ける人工呼吸された成人患者についての無作為対照試験であった。相対危険度(RR)、加重平均差(WMD)と 95% 信頼区間(CI)を計算して、異質性は I2 テストで評価した。

・合計 828 人の患者からなる 4 研究が包含基準を満たした。歯磨きは、VAP の発生頻度(RR、0.77;95%CI 0.50~1.21)と、ICU 死亡率(RR、0.88;95%CI 0.70~1.10)を有意に減少させることはなかった。歯磨きは人工呼吸継続期間(WMD、-0.88 日;95%CI -2.58~0.82)、ICU 在室期間(WMD、-1.48 日;95%CI -3.40~0.45)、抗生物質非投与日数(WMD、-0.52 日;95%CI -2.82~1.79、人工呼吸しない日数(WMD、-0.43 日;95%CI -1.23~0.36)を統計的に有意に短縮することに結びつかなかった。

・人工呼吸患者で、歯磨きなしの口腔ケアに比べて、歯磨きありの口腔ケアは、有意に VAP 発生率を減少させることはなく、また他の重要な臨床転帰に変化をもたらさなかった。しかし、蓄積されつつはあるものの、関連するエビデンスがまだ限られているので、結果は慎重に解釈されるべきである。さらに大規模の、うまくデザインされた無作為対照試験が早急に必要である。

[!]:食餌を摂取してこそ、歯磨きの必要性があるが、人工呼吸患者は、通常は食事をとっていないので、歯磨きまでしなくても、口腔内細菌はそれほど増えず、含嗽だけで十分ということかもしれない。

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