セプシス患者では、軽度低血糖は死亡リスク増加と独立して関係している: 3 年の後ろ向き観察研究

Mild hypoglycemia is independently associated with increased risk of mortality in patients with sepsis: a three-year retrospective observational study
Critical Care 2012, 16:R189 Published:2012-10-12

・軽度低血糖は、重症患者で死亡率増加と関係している。しかし、セプシス患者での、軽度低血糖と患者転帰との関係に関するデータは限られている。

・3 年間に Surviving Sepsis Campaign ガイドラインに定義されるセプシルのために、内科 ICU に入室となった患者を後ろ向きに登録した。血糖(BG)管理パラメータと患者転帰に関するデータを収集した。主要転帰は、ICU 在室中の 最低血糖値 40-69 mg/dL で定義される軽度低血糖と病院死亡率との関係であり、副次転帰は、ICU 獲得した合併症率、ICU および 1年死亡率であった。グルコース変動(GV)と低血糖事象の関係も調査した。

・313 例の一連の敗血症患者が登録された(平均年齢、71.8±11.3歳;男性 n=166;糖尿病患者 n=102)。合計14,249(5.6/日/患者)件の BG テストが実施され、175 件の低血糖事象(自然発生 71 件;医原性 104 件)が、ICU 在室中の 80 人の(25.6%)患者に発生した; 高度低血糖(最低血糖値< 40 mg/dL)は、24 人(7.7%)の患者に、軽度低血糖(最低血糖値 40-69 mg/dL)は、56 人(17.9%)の患者に見られた。低血糖事象の発生頻度は、グルコース変動が高いほど増加し、軽度低血糖患者は、 ICU 獲得合併症発生頻度が、低血糖のない患者群よりも高かった(腎臓、36.2% vs 15.6%[p=0.003];心臓 31.9% vs 14.3%[p=0.008];肝臓、34.0% vs 18.2% [p=0.024]; 菌血症 14.9% vs 4.5%[p=0.021])。多変量解析では、軽度低血糖は、病院死亡率の増加と独立して関係しており(オッズ比[OR]、3.43; 95%信頼区間[CI]、1.51-7.82)、たとえ単回の事象でさえも独立危険因子(OR、2.98; 95%CI、1.10-8.09)であることを明らかにした。カプラン-マイヤー分析から、軽度低血糖は、セプシス患者の 1年累積生存率が有意に低いことと関係していることを証明された(p<0.001)。

・軽度低血糖は、病院死亡率と 1 年死亡率、ならびに ICU 獲得合併症発生率ののリスク増加と関係していた。このように、内科医はセプシス患者における軽度低血糖の重要性を認識する必要がある。

<関連文献>

重症患者の低血糖と死亡リスク

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