腹腔鏡手術で腹膜内局所麻酔の先制投与は、手術直後の疼痛強度と全身の代謝ストレス反応を軽減する

Pre-emptive intraperitoneal local anaesthesia: an effective method in immediate post-operative pain management and metabolic stress response in laparoscopic appendicectomy, a randomized, double-blinded, placebo-controlled study
ANZ Journal of Surgery first published online: 11 OCT 2012

・腹腔鏡手術は外科的ストレス反応の軽減と術後回復の短縮と関係しているが、痛みが強く、手術直後の時期の鎮痛薬必要量が多いことがしばしば主な不満点である。

・本研究の目的は、腹腔鏡下虫垂切除で術後疼痛管理と代謝上のストレス反応に及ぼす、腹膜内局所麻酔薬の先制投与の効果を評価することであった。

・研究方法は、無作為二重盲式偽薬対照試験であった。急性虫垂炎の臨床診断を有する、基準を満たす患者が、本研究に登録された。調査した主要転帰は、手術直後の 6 時間と、その後の 18 時間の PCA 消費量、ならびに血清コルチゾール値であった。

・合計 120人の患者は、3 つの異なる治療群(偽薬、ロピバカイン、レボブピバカイン)に割り当てられた。手術直後の時期に VAS=0~1 に維持するために、偽薬群では、有意に高用量の鎮痛薬(モルヒネ/mg)を必要とした(ロピバカインで 4mg(3.0-6.0)、レボブピバカインで 3.5mg(2.0-5.0)に比較して、偽薬群で 11mg(8.3-15.5)、p<0.001)。手術直後の血清コルチゾールは、ロピバカイン群、レボブピバカイン群と比較して、偽薬群で有意な増加を示した(p=0.001)。

・腹腔鏡手術で腹膜内局所麻酔薬の先制投与は、手術直後の疼痛強度と全身の代謝ストレス反応を軽減することにより、患者のためになる、安全で、非侵襲的方法である。

[!]:局所浸潤とかするのではなく、腹腔内散布するだけで効果があるのなら簡単でよいかも。


<関連文献>

1.婦人科腹腔鏡検査後の鎮痛のための局所麻酔薬腹腔内散布に関する系統的レビューとメタ分析

2.腹腔内投与後の局所麻酔薬の血中濃度:系統的レビュー

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