硫酸マグネシウムの脊柱管内投与の鎮痛効果と安全性:多文献レビュー

The analgesic efficacy and safety of neuraxial magnesium sulphate: a quantitative review
Anaesthesia first published online: 1 NOV 2012

マグネシウム35.png・2002 年以降、18 件の発表済み試験が、周術期の鎮痛補助薬として脊柱管内マグネシウムの使用を調査しており、有望な結果が得られている。しかし、並行した動物実験では、同程度の体重当たりの用量で神経学的合併症の臨床的、組織学的エビデンスが報告されている。

・多文献系統的レビューの目的は、脊柱管内マグネシウム投与の鎮痛効果と安全性の双方を評価することであった。

マグネシウムとプラセボを比較した 18 文献が確認された。最初の鎮痛薬要求までの時間は、50~100mg .の用量で、クモ膜下マグネシウム投与化後 11.1% (平均差: 39.6分;95%CI 16.3-63.0 分;p=0.0009)、硬膜外投与後では 72.2%(平均差: 109.5分; 95%CI 19.6-199.3 分; p=0.02)増加した。4 研究では神経学的合併症を監視した。対象となった 140 人の患者のうち、4 日間の持続性頭痛が 1 件記録されただけであった。

・周術期の鎮痛効果が有望視されるにもかかわらず、脊柱管内マグネシウムに起因する神経学的合併症の危険性はいまだ十分に明らかにはされていない。

[!]:基本的には、電解質成分で分子量が極めて小さいので、時間とともにけっこうな速さで拡散していくのだろう。冠動脈に高濃度カリウム液を注入するのに比べれば、リスクは小さいのではないだろうか。

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