麻酔周辺の便利グッズのアイデア その1 ~駆血帯収納具~

 麻酔をするには、まずはライン確保が必要だ。そして、いきなり CV ライン確保をするのは、よほどの場合で、通常は、末梢ラインを確保する。その末梢ライン確保に必須なのが駆血帯だ。

 末梢ラインの確保が難しい症例では、右上肢と左上肢の両方から、複数のスタッフがアプローチすることもよくあることなので、手術室の各部屋には少なくとも 2本の駆血帯が必要だ。

 しかし、この駆血帯の保存場所というか、収納場所はというと・・・、点滴台のポールに巻きつけてみたり、巻いてテーブルの上に置いたり、引出の中に入れたりするのだが、どうもこれが何とも言えず「美しくない!」のだ。
<テープルの上に結んでころがしたり・・・・>
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<点滴台のポールに巻きつけたり・・・>
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 そこで、なんとかこの駆血帯をスマートに収納できないものかとあれこれ考えた挙句に考案したのが今回紹介する「駆血帯収納具」だ。もう、かれこれ10年以上前になる。

【材料】

1.5ml のシリンジ×2
2.ビニールテープ
3.綴じ紐
< 材 料 >
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【作成法】

 非常に簡単に作成できる。5分とかからないので、手術室全室分を作成しても 30 分くらいでできるだろう。

1.5ml のシリンジから内筒を除去する。
2.ビニールテープで2本のシリンジを巻いて一体化する。
3.千枚通しで、2本のシリンジの注射針接続端側に穴を空ける。
4.綴じ紐をその穴に通して、紐を結んで完了!
5.これを点滴台のどこかに吊るしておく。
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【使用方法】

 駆血帯を収納する場合は、ゴム製の駆血帯の中央で約半分に折って、その折り目をシリンジ内に挿入する。ゴムが元の形に戻ろうとする弾力と、ゴム表面の摩擦力のおかげで、ちょうどシリンジ内に収まって簡単には落下しない。駆血帯を取り出すときは、駆血帯の一端を軽く引っ張るだけだ。

【この収納具のウリ】

1.すぐ身の回りにある素材で簡単に作成可能である。
2.収納した時の見た目がスマートで美しい。
3.収納も取り出しも非常に簡単である。

 ポイントは、ゴム製の駆血帯を折ったときのサイズと、シリンジのサイズのバランス加減だ。そういう意味で、シリンジは、5 ml サイズが最適だ。

 これを初めて見た研修医や看護師、救急救命士らはみんなけっこう感動してくれる。

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