セプティック・ショックの血液/腫瘍小児患者で、炎症性サイトカインの測定は迅速にグラム陰性と陽性を鑑別

Inflammatory cytokine measurement quickly discriminates gram-negative from gram-positive bacteremia in pediatric hematology/oncology patients with septic shock
Intensive Care Medicine published online 21 November 2012

・セプティック・ショックにおいてグラム陽性とグラム陰性菌血症を区別する上での炎症性サイトカインの能力を評価するために前向き調査を行なった。

・研究時間中に、セプティック・ショックのある小児血液/腫瘍患者で、血清炎症性サイトカイン濃度を、フローサイトメトリーによってセプティック・ショックの発症時に測定した。

・100 件のセプティック・ショック症状の発現が対象となった。97 件の単一微生物感染症例のうち、73.2% はグラム陽性菌、26.8% はグラム陰性菌血症によるものであった。インターロイキン(IL)-6、IL-10、腫瘍壊死因子(TNF)-αは、小児死亡指数ー2(PIM2)と死亡率と密接に関連があった。しかし、PIM2 スコアと死亡率は同様であったが、IL-6、IL-10、TNF-α値はグラム陰性菌(GNB)血症患者の方がグラム陽性菌血症患者よりも有意に高かった(中央値、pg/mL: IL-6: 784.1 vs 254.4、p=0.001); IL-10: 192.2 vs 19.7、p=0.001; TNF-α: 4.2 vs 2.0、p=0.001)。3 種類のサイトカインのうち、IL-10 は誘導患者集団では、GNB 予測のために最も有用なバイオマーカーであり、そのカットオフ値を 50 pg/mL とした場合の感度 70.8%、特異度 80.0%、陽性的中率は 89.5% を示した。このカットオフ値を確認患者集団に適用した場合の感度、特異度、陽性適中値は、それぞれ 80.9、75.0、90.5% であった。

・フローサイトメトリーを基にした炎症性サイトカイン測定は、セプティック・ショックの小児血液/腫瘍患者において、グラム陰性菌をグラム陽性菌血症とを早期に、そして迅速に鑑別する補助的な方法として有用であり、ショックの重症度の評価や抗生物質の選択や時期を得た中止や変更に有用な可能性がある。

[!]:一般にグラム陰性菌の方が炎症性サイトカインが高値を示す。中でも IL-10>50 pg/ml ならばグラム陰性である可能瀬が非常に高いという結果だ。

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