産科患者で硬膜外テスト用のリドカイン用量 30mg vs 45mg の前向き無作為試験

A Prospective Randomized Trial of Lidocaine 30mg Versus 45mg for Epidural Test Dose for Intrathecal Injection in the Obstetric Population
Anesthesia & Analgesia vol. 116 no. 1 125-132

・不用意なクモ膜下留置を確認するために使用する、硬膜外テスト用量は、患者を危険にさらすことなく、脊椎麻酔を確実にもたらさなければならない。大部分の麻酔科医は、局所麻酔薬、一般にリドカイン 45mg の用量を投与する。妊娠患者は、局所麻酔薬に敏感であり、この用量では、高位や全脊麻をきたすことが報告されている。本研究では、迅速に知覚・運動遮断の客観的エビデンスを確立するのに、リドカイン 30mg は、リドカイン 45mg と同じくらい効果的であると仮定した。

・本前向き無作為二重盲式試験では、帝王切開分娩予定の患者を、4 群の 1 つに割り当てた:クモ膜下か、硬膜外腔にリドカイン 30mg か、同じルートでリドカイン 45mg。第三の観察者が、知覚と運動遮断の程度を評価した。各用量でのクモ膜下注入を確認する能力を比較した。 T6 皮膚分節超の知覚遮断と低血圧を副作用として記録した。

・リドカイン 30mg のクモ膜下投与は、3 分以内に急速な神経遮断の主観的・客観的徴候をもたらした(100%、95%信頼区間 CI、85%-100%)。リドカイン 45mg は、同様の結果をもたらした。両群の全患者は、3 分後に彼らの下肢は暖かいか、重いと表現し、5 分までに運動遮断が見られた。クモ膜下カテーテルの発生頻度が 1:380 であることに基づいて、もしも患者が、 3 分後に何の知覚の変化も訴えなければ、クモ膜下留置の観察された陰性適中率は、30mg で 100% (95%CI、99.95%-100%)、45mg で 100%(95%CI、99.93%-100%)であった。低用量を用いても副作用の発生率の減少は確認されなかった。

・今回の結果から、意図せぬクモ膜下カテーテル留置を検出するためのこれらの用量には大差がなさそうであることが示唆される。両用量で、クモ膜下注入の陰性適中率が非常に高いものの、いずれの用量も感度の 95%CI が広すぎて、全てのクモ膜下カテーテルを同定するのに臨床上の安全性を証明することはできない。30 mg の用量では、感度が低くなるのか、あるいは、45 mg の用量では運動遮断域が頭側に広がる傾向があるのかどうか評価するには、もっと大規模な研究が必要である。

[!]:とりあえず、硬膜外テスト・ドーズを行なうのなら、産科患者の場合は、リドカイン 30 mg で十分ということだ。

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