帝王切開後の慢性疼痛:麻酔/手術方法と術後鎮痛の影響

Chronic pain after cesarean section. Influence of anesthetic/surgical technique and postoperative analgesia
Rev. Bras. Anestesiol. vol.62 no.6 Campinas Nov./Dec. 2012

・ブラジルは、帝王切開率が高い国として世界第 2 位にランクしている。母体の健康に関する本術式の将来への影響についてはほとんど何も分かっていない。本研究では、帝王切開 3 ヵ月後の慢性疼痛の発生に及ぼす、麻酔法や手術方法、術後鎮痛の影響を調査した。

・これは、脊椎麻酔に 0.5% 高比重ブピバカインとオピオイドをいろいろな用量で使用した、(待機的、および緊急)帝王切開を受けた 443 人の患者の前向き無作為試験である。患者は、以下の 5 群に割り当てられた: G1 は、高比重ブピバカイン(8mg)、スフェンタニル(2.5 μg)とモルヒネ(100 μg)を投与された; G2 は、高比重ブピバカイン(10mg)、スフェンタニル(2.5 μg)とモルヒネ(100 μg)を投与された; G3 は、高比重ブピバカイン(12.5mg)とモルヒネ(100 μg)を投与された; G4 は、高比重ブピバカイン(15mg)とモルヒネ(100 μg)を投与された; G5 は、高比重ブピバカイン(12.5mg)とモルヒネ(100 μg)を投与し、術中術後に抗炎症薬は投与されなかった。安静時と運動時の疼痛は、手術直後の期間に評価された。手術 3 ヵ月後に慢性疼痛患者を確認するために電話で連絡が取られた。

・各群の慢性疼痛の発生率は、G1= 20%; G2 = 13%; G3 = 7.1%; G4 = 2.2%、G5 = 20.3%。術後の期間に高いペインスコアを報告した患者の方が、慢性疼痛の発生率が高かった(p<0.05)。

・慢性疼痛の発生率は、高用量の局所麻酔薬と抗炎症剤の使用で減少する。術後期のペインスコア高値は、帝王切開 3ヵ月後の慢性疼痛発生と関係していた。

[!]:これは非常にきれいな研究結果だ。使用した局所麻酔薬用量が多いほど、抗炎症剤を併用した方が、慢性疼痛が少ない。やはり術後期の急性疼痛の程度が強いと、脊髄レベルで記憶として組み込まれてしまうのだろうな。慢性疼痛の発生を予防するためにも、術中術後には十分な鎮痛が行われるべきである。

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