帝王切開のある女性 vs ない女性で子宮破裂後の母体と新生児の転帰

Maternal and newborn outcomes following uterine rupture among women without versus those with a prior cesarean
Journal of Maternal-Fetal and Neonatal Medicine, Volume 26, Number 2, January 2013 , pp. 183-187(5)

・本研究の目的は、帝王切開の既往がない女性と既往のある女性とで、子宮断裂(UR)による転帰を比較することであった。

・本症例対照研究は、各症例ごとに対照の変数(最大=4)を使用して在胎月齢±1週、出生年±2 年で相応させた。1990~1998 年のマサチューセッツの全 UR は、退院と出生/胎児死亡証明書をリンクしたファイルから ICD-9 コードを使用して同定し、診療記録調査によって確認した。完全な入院記録が要約された。母体転帰は、子宮摘出、輸血、ICU 入室、ショック、換気補助、在院期間であった。新生児転帰は、出生時の 5 分後アプガー・スコア<3 あるいは、人工呼吸の必要性、退院時の予後不良であった。

・帝王切開既往のない女性の UR 発生頻度は、出生 10 万当たり 7 件であった。帝王切開既往のない 49 人の女性のうち、36 人の女性は研究基準を満たしており、140 症例の対照と相応させた。帝王切開既往のない女性は、母体の重症合併症の罹患率が高く(50% vs 16%)(調整済み OR 3.28、95%CI: 1.70、6.32)、輸血を必要とした症例は 47%、ICU 入室を必要としたのは 33% であった。在院日数は、ほぼ 2 日長かった。新生児については、対照群新生児で 7% が死亡するか退院時予後不良であったのに比べて、14% であった(OR = 2.42、95%CI 0.94、6.28)。

・帝王切開既往のない女性では、 UR は稀ではあるが、医療従事者は、迅速な外科的介入と密に循環動態を監視することによって軽減できる可能性のある重症の母体合併症が多いことを覚悟するべきである。

[!]:帝王切開の既往があれば、子宮破裂の危険性をあらかじめ予想し、より迅速な対応が可能だが、既往がない場合は対応が遅れがちになり重症合併症の発生につながるのだろう。

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