セプティック・ショック患者で変力薬治療と 90 日死亡率との関係

Association between inotrope treatment and 90-day mortality in patients with septic shock
Acta Anaesthesiologica Scandinavica Article first published online: 8 JAN 2013

・現行のガイドラインでは、低心拍出量または低中心/混合静脈血酸素飽和度の敗血症患者では、陽性変力薬の投与が推奨されている。しかし、陽性変力薬の使用が、これらの患者転帰に及ぼす影響は論争の的である。本研究では、陽性変力薬治療と 90 日後の死亡率との関係を分析しようとした。

・420 例の一連のセプティック・ショック患者からのデータを、集中治療室(ICU)データ管理システムから、後ろ向きに収集した。陽性変力薬治療に関連した要因を評価した。陽性変力薬治療と 90 日死亡率との関係は、最初にロジスティック回帰分析を使って分析され、次いで、陽性変力薬治療に対して観察された選択変数に基づいたプロペンシティ・スコアを含めた。肺動脈カテーテルのある 252 人の患者に対しては亜群分析を実施した。

・186人(44.3%)の患者は、ICU での最初の 24 時間に、陽性変力薬治療を受けた。この集団のうち、168 例(90.3%)はドブタミン、29 例(15.6%)はレボシメンダン、23 例(12.4%)はエピネフリンを投与された。血中乳酸(P<0.001)、中心静脈圧(P<0.001)、ノルエピネフリン用量(P=0.03)は、陽性変力薬治療と独立して関係していた。陽性変力薬治療を受けた患者は、90 日死亡率が高かった(42.5% vs 23.9%、P<0.001)。年齢(P<0.001)、APACHEⅡスコア(P<0.001)、陽性変力薬治療(P=0.003)は、プロペンシティ・スコアで調整後も 90 日死亡率と独立して関係していた。

・セプティック・ショックにおいて陽性変力薬を使用して治療することは、陽性変力薬を受けるプロペンシティで調整しようがしまいが、90 日死亡率の増加と関係していた。セプティック・ショックの重症度のうち観察されなかったバイアスと陽性変力薬の悪影響を鑑別するには、前向き研究が必要である。

[!]:いずれにしてもドブタミン投与は予後を改善するわけではないということか。

<関連記事>

1.セプティック・ショック患者でドブタミンの全身性に、および微小循環に及ぼす効果

2.重症心不全患者にドブタミン:無作為対照試験の系統的レビューとメタ分析

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