分娩に際しての段階的増加法で使用したレミフェンタニルの IV-PCA の有効性と副作用:観察研究

Efficacy and side effects of intravenous remifentanil patient-controlled analgesia used in a stepwise approach for labour: an observational study
International Journal of Obstetric Anesthesia .published online 13 November 2012.

・レミフェンタニルには、分娩時鎮痛のために適切な薬理学的プロファイルを有している。本前向き観察研究では、基礎注入なしで段階を追ってのボーラス投与を使ったレミフェンタニルによる IV-PCA を、分娩第一期と第二期中に調査した。アウトカムは、疼痛の軽減、母体満足度、母体および新生児の副作用、レミフェンタニル代謝であった。

・正常の満期単体妊娠の妊産婦を対象とした。最初のレミフェンタニルのボーラス投与量は 0.15μg/kg で、2 分のロックアウト・タイムにより 0.15μg/kg ずつ増加させた。100mm VAS を使用したペインスコア、収縮期および拡張期血圧、呼吸数、母体鎮静を、15分おきに記録した。母体の酸素飽和度と心拍数は、連続的にモニターされた。 新生児データとしては、アプガースコア、臨床所見、ナロキソン使用、蘇生、臍帯血ガス分析、レミフェンタニル濃度であった。

・41 人の妊婦が登録された。ペインスコアは、ベースラインと比較して、PCA を使用し始めて 3 時間と、分娩第一期終了時点と第二期に、有意に低かった(P<0.05)。疼痛軽減の最大幅は、60% であった(P<0.01)。1人の患者は鎮痛が不十分であり、硬膜外鎮痛に変更した。レミフェンタニルの平均最高用量は、0.7μg/kg であった[範囲0.3-1.05]。患者の 93 パーセントは、鎮痛に満足していた。最低酸素飽和度は 91% であり、最低呼吸数は 9 回/分であった。11 人(27%)の妊婦は、酸素飽和度<92% のために酸素を投与された。母体の鎮静は中等度で、新生児データは安心できるものであった。

・レミフェンタニルの IV-PCA は、分娩第一期と第二期中に、十分な鎮痛と高い母体満足度を提供する。母体の鎮静と呼吸抑制が起こる場合があるが、新生児に重篤な副作用は記録されなかった。慎重なモニタリングが必須である。

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