鎮静度の変動が ICU 患者のせん妄の一因となっている可能性がある

Fluctuations in sedation levels may contribute to delirium in ICU patients
Acta Anaesthesiologica Scandinavica Article first published online: 7 JAN 2013

・集中治療室(ICU)入室患者のせん妄は、罹患率と死亡率を上昇させる可能性のある重症合併症である。本研究の目的は、鎮静レベルの変動が ICU でのせん妄発生率に及ぼす影響を調査することであった。

・多専門域にわたる 3 つの ICU での成人患者の前向きコホート研究である。リッチモンドせん妄鎮静スケール(RASS)と Confusion Assessment Method for ICU(CAM-ICU)を、少なくとも 1 日に 2 回使用した。

・せん妄は、患者の 65% で、少なくとも一回検出された(n=640)。 せん妄患者は、非せん妄患者よりも、有意に高齢で、重症度が高く、挿管されていることが多く、ICU 在室期間が長く、ICU 死亡率が高かった。せん妄持続期間の中央値は、3 日(四分位領域: 1;10)であり、RASS は 91% の時間で 0 以下(清明で落ち着いている)であった。性別、年齢、疾患重症度、ICU の場所と状況で調整すると、RASS が 2 レベル超えて変化すれば、せん妄発症のオッズ比(OR)は、5.19 であった。ミダゾラムの持続注入は、せん妄発生率の減少と関係していた(OR: 0.38; P=0.002)。

・鎮静度の変動は、ICU 患者のせん妄発症の一因となっている可能性がある。せん妄を発症する危険性は、安定した鎮静レベルを維持するか、非鎮静とすることによって減少できるかもしれない。

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