WHO 産科安全手術チェックリストが麻酔科医と産科医との間のコミュニケーションを改善するか?

Does use of a World Health Organization obstetric safe surgery checklist improve communication between obstetricians and anaesthetists? A retrospective study of 389 caesarean sections
BJOG: An International Journal of Obstetrics & Gynaecology first published online: 27 NOV 2012 DOI: 10.1111/1471-0528.12041

・本研究では、世界保健機構(WHO)の産科安全手術チェックリスト(WHO チェックリスト)が麻酔科医と産科医との間の周術期コミュニケーションに及ぼす影響を評価するべく、英国ロンドンにある教育研究病院で後向き監査を実施した。

・2009 年 2 月からの 3 月までと 2011 年 4 月~ 5 月までの帝王切開分娩を分析した。研究時間中に同じ女性を担当した産科医と麻酔科医からの帝王切開についての記録をレビューした。産科医と麻酔科医の重症度評価の差を、チェックリスト導入前後で評価した。コミュニケーションの失敗(産科医と麻酔科医が異なる帝王切開重症度[緊急度]を記載し場合)とコミュニケーション良好(産科医と麻酔科医が同じ帝王切開重症度を記載した場合)が観察された。

・全体で、WHO 安全手術チェックリスト導入前 195 件の帝王切開とチェックリスト導入後 194 件の帝王切開を分析した。重症度評価のずれは、チェックリストがある場合には帝王切開の 10.3% に発生したのに比較して、チェックリストなしの場合には 24.1% に発生した(p<0.001)。緊急帝王切開のみでは、産科医と麻酔科医の重症度評価の差は小さく、有意ではなかった(p=0.222)。

・WHO 産科安全手術チェックリストの導入は、産科医と麻酔科医間での帝王切開重症度(緊急性)のコミュニケーションを改善すると結論する。

[!]:「手術安全チェックリストの産科専用バージョン」の導入前後の評価である。WHOの「手術安全チェックリスト」については、以前から知っていましたが、産科用に適合させたバージョンがあるとは知りませんでした。「新生児保育器のチェックは?」、「新生児チームの呼び出しは?」、「胎盤の位置に問題はないか?」などといった産科特有のチェック項目の他、助産師向けのチェックリストも追加されている。

WHO には無断ですが、ちょっと訳してみました。参考程度にはなるでしょう。

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