口蓋裂修復術後の小児の鎮痛にケタミン vs ブピバカインの創部浸潤に関する無作為研究

A randomized study of surgical site infiltration with bupivacaine or ketamine for pain relief in children following cleft palate repair
Pediatric Anesthesia Article first published online: 28 FEB 2013

ケタミン2.png・ケタミンによる創部浸潤は、NMDA 受容体の遮断と局所麻酔効果によって扁桃腺摘出術後の疼痛を軽減する。本研究の目的は、口蓋裂手術を受ける小児で、ブピバカインか、ケタミンで手術部位浸潤後の術後鎮痛を評価することであった。

・施設倫理委員会承認と親の同意の後、口蓋形成術を受ける年齢 1~6 歳の ASA-Ⅰの小児 50 人を、本前向き無作為化二重盲検試験の対象とした。全身麻酔は、標準化された方法が使用された。手術部位を、ブピバカイン(B 群) 2mg/kg か、ケタミン(K 群) 0.5 mg/kg で浸潤した。疼痛(オンタリオ東部小児病院ペインスコア:CHEOPS)、鎮静、嚥下障害、嘔気、嘔吐、睡眠パターンは、術後 24 時間まで評価された。

・CHEOPS スコアは 12 時間までは両群で同様だったが、術後 24 時間の時点ではブピバカインと比較してケタミンの方が低かった( p=0.01)。レスキュー鎮痛薬を必要とした小児は、B 群(64%)よりも K 群(28%)の方が少なかった(p<0.01)。初回レスキュー鎮痛薬を必要するまでの時間と 24 時間に使用された鎮痛薬の量は、両群で同程度であった。嚥下障害を患った小児は、B 群(88%)よりも K 群(52%)の方が少なかった(p<0.01)。術後 6 時間(88% vs 56%; p=0.012)、12 時間(60% vs 24%;p=0.01)後の時点で睡眠障害のある小児は、K 群よりも B 群の方が多かった。深い鎮静状態、酸素飽和度低下、呼吸抑制の見られた小児はいなかった。

・ブピバカイン、あるいはケタミンのいずれの手術部位浸潤でも、十分な鎮痛を提供して、大きな副作用はない。ケタミンは、レスキュー鎮痛薬の必要度、平穏睡眠パターン、早期の食餌再開という点で、ブピバカインよりも優れている。

[!]:ケタミンの創部浸潤か~! ケタミンには局所麻酔作用があるのか、知らんかったし。

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この記事へのコメント

mai
2013年03月06日 08:11
ケタミン、私も知りませんでしたー!
ほんと、勉強になります。
後輩レジデントちゃん達にも、このブログ宣伝してますよー!
SRHAD-KNIGHT
2013年03月06日 11:34
コメントをありがとうございます。
「忙しくて、英語なんて読んでられないよ。」という若い先生方に目を通していただければ幸いです。m(..)m

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