股関節手術中に HES を使った容量置換療法は、乳酸リンゲル液に比して、輸血量と術後感染を減らす

Volume replacement therapy during hip arthroplasty using hydroxyethyl starch (130/0.4) compared to lactated Ringer decreases allogeneic blood transfusion and postoperative infection
Rev. Bras. Anestesiol. vol.63 no.1 Campinas Jan./Feb. 2013

・晶質液と比較した場合、ヒドロキシエチル澱粉(HES)130/0.4 は有効な血漿増量剤と考えられている。血行動態の最適化に関する優位性、および凝固に及ぼす有害性について議論がある。本研究の目標は、脊椎麻酔下の患者で股関節形成術中に、術中出血、血行動態パラメータ、凝固プロフィール、輸液必要量、臨床転帰に関して、HES 130/0.4 が及ぼす影響を、乳酸リンゲル液と比較することであった。

・本無作為対照試験では、脊髄麻酔下に股関節形成術を受ける予定の 48 人の患者は無作為に 2 群に分けられた。:24 人の患者は、術前に HES 130/0.4 を 15 mL/kg 前負荷され、24 人は、乳酸リンゲル液 30 mL/kg の前負荷投与されるよう割り付けられた。血行動態測定、ヘモグロビン濃度、生化学的パラメーター、凝固検査は、手術中 3 つの時期に評価された。患者は、入院中と、術後 30 日まで、医学的な経過追跡を受けた。主要転帰は、入院中の群間の赤血球輸血必要量であった。副次転帰は、血行動態パラメータ、入院期間、死亡率、臨床的な術後合併症の発生であった。

・赤血球輸血は、HES 群では 17% に、リンゲル群では 46% の患者に必要であった(p=.029)。術後感染は、HES群(0).と比較して、リンゲル群(17%)の方が頻繁に観察された(p=0.037)。死亡率、在院期間、感染症を除く臨床的合併症については、群間に有意差はなかった。

・股関節形成術中に、ヒドロキシエチル澱粉 130/0.4 による過容量血液希釈で治療された患者は、乳酸リンゲル液を投与された患者に比較して、輸血量が少なく、感染症の頻度が低かった。

[!]:なるほど。膠質液を使用した方が、輸血を回避でき、したがって術後免疫抑制が少なく感染症発症率が低下するということか。しかし、データ見ると、HES 群の方が血小板凝集能(ADP)が低下して術後出血量が有意に多い(1.5 倍程度)。ちなみに、 図と図のタイトルが入れ替わっているみたいだけど・・・・・。

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