股関節部骨折に対する大腿骨頭置換術後の多モード疼痛管理の有効性:無作為対照研究

Effectiveness of Multimodal Pain Management After Bipolar Hemiarthroplasty for Hip Fracture: A Randomized, Controlled Study
Bone Joint Surg Am, 2013 Feb 20;95(4):291-296. doi: 10.2106/JBJS.K.01708

・適切な疼痛管理は、股関節部骨折手術後の転帰に影響を及ぼす。多モード疼痛管理が定時手術を受ける患者の疼痛管理のために一般的に用いられるが、股関節部骨折手術を受ける患者群でその使用を評価した研究はほとんどない。本前向き無作為試験は、人工骨頭置換術を受ける患者で先制的鎮痛薬投与と術中関節周囲多モード薬注入による多モード疼痛管理の臨床的価値を調査することになっていた。

・股関節部骨折後、人工骨頭置換術を受けようとしている 82 人の認知障害のない高齢患者のうち、43 人は先制的鎮痛薬投与と術中関節周囲注入(I 群)を受けるよう無作為割付けされ、39 人は先制的薬物投与と注入を受けない(Ⅱ群)よう割り当てられた。これらの 2 群は、術後第 1、4、7 日、退院時、歩行開始時と立位での運動時に、疼痛レベルについて比較された。使用されたフェンタニル総量、PCA の使用頻度、退院時の患者満足度と周術期合併症を記録した。

・術後第 1 日目と 4 日目では、Ⅱ群よりもⅠ群の方が、疼痛レベルが低かったが、術後 7 日目には疼痛レベルに群間差は観察されなかった。使用されたフェンタニル総量と PCA の使用頻度もまた、Ⅰ群で低かった。退院時の患者満足度は、Ⅰ群で高かった。患者が歩くか、立位での運動を行うまでの時間に有意な群間差は見られなかった。

・多モード疼痛管理は、人工骨頭置換術の術後第 4 日まで鎮痛が良好で、退院時の患者満足度を向上させ、術後疼痛管理のオピオイドの総使用量を減少させた。

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