開腹手術に際しての全身麻酔中の保護的人工呼吸は、術後肺機能を改善する

Protective Mechanical Ventilation during General Anesthesia for Open Abdominal Surgery Improves Postoperative Pulmonary Function
Anesthesiology: POST AUTHOR CORRECTIONS, 29 March 2013 doi: 10.1097/ALN.0b013e31829102de

・手術中の換気が術後肺合併症に及ぼす影響は、明らかではない。著者らは、開腹手術中の保護的人工呼吸が、改良型臨床肺感染スコア(主要転帰として)と術後j肺機能に及ぼす有効性を調査することを目的とした。

・2 時間以上かかる待機的開腹手術を受ける予定の 56 人の患者で、前向き無作為非盲式臨床試験を実施した。患者らは、封筒で、理想体重当たり 9ml/kg の 1 回換気量と PEEP 0 での人工呼吸(標準換気戦略)か、理想体重当たり 7ml/kg の 1 回換気量と PEEP 10 cmH2O での人工呼吸に肺加圧操作を併用(保護的換気戦略)のいずれかに割り当てられた。改良型臨床肺感染スコア、ガス交換、肺機能検査を術前、ならびに、術後 1、3、5 日に測定した。

・保護的に換気された患者では、5 日目まで良好な肺機能検査、胸部 X 線写真上の変化が少なく、1、3、5 日目の空気吸入時の動脈血酸素化が良好であった(mmHg; 平均±SD): それぞれ 77.1±13.0 vs 64.9 ± 11.3(p=0.0006)、80.5±10.1 vs 69.7±9.3(p=0.0002)、82.1±10.7 vs 78.5±21.7(p=0.44)。改良型臨床肺感染スコアは、保護的換気戦略群で 1、3 日目で低かった。術後 28 日時点で入院中の患者比率は、群間で差がなかった(それぞれ 7 vs 15%、p=0.42)。

・2 時間以上かかる腹部手術中の保護的換気戦略は、呼吸機能を改善し、在院期間に影響することなく、改良型臨床肺感染スコアを減少させた。

[!]:健康な人の全身麻酔でも、こんな結果が出ましたか。これからは、保護的換気を心がけましょう。

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