重症セプシスの転帰と血清ビリルビン値の関係

The Association of Serum Bilirubin Levels on the Outcomes of Severe Sepsis
J Intensive Care Med Published online before print May 22, 2013, doi: 10.1177/0885066613488739

・入院時血清ビリルビン値は、肝機能不全のマーカーとして、重症疾患で疾患重症度評価法に組み入れられた。本研究の目的は、重症セプシスとセプティック・ショックで血清ビリルビンの死亡率との独立関係を調査することである。

・著者らは、重症セプシスとセプティック・ショックで入室した成人患者の後向き研究を行なった。著者らは、肝疾患既往歴のある患者を除外した。著者らは、入室して 72 時間以内の血清ビリルビンの最高値を確認し、ビリルビン値を ≦1mg/dL(正常)、1.1~2mg/dL(2mg/dL までの異常)、2mg/dL に層別化した。著者らは、重症セプシスとセプティック・ショックの患者で、高ビリルビン血症と死亡率、および ICU 在室期間との間の独立関係調査しようとした。

・合計 251 人の患者が、重症セプシスの基準を満たした。合計、200 人の患者は、ビリルビン<1mg/dL で、51 人は ビリルビン>1mg/dL であった。これら 51 人のうち、12 人は、ビリルビン>2mg/dL であった。死亡率は、ビリルビン値≦1、1.1~2、>2mg/dL の患者で、それぞれ、12%、24%、42%であった。ビリルビン≦1mg/dL の患者と比較して、ビリルビン値 1.1~2、>2mg/dL の患者の死亡率の補正確率は、それぞれ、3.85(95%信頼区間[CI]1.21-12.2)と 9.85(95%CI 1.92-50.5)倍高かった。

・潜在的交絡因子で多変量調整の後、入室 72 時間以内の血清ビリルビン高値は、重症セプシスとセプティック・ショック患者で、死亡リスクの増加と関係している。今回の調査結果をさらに確認するための前向き研究が正当化される。

[!]:肝臓は、元来は予備力が旺盛な沈黙の代謝中枢臓器だから、その肝臓の解毒代謝能を表すビリルビン値が高いということはそれだけでかなり重症度が高いということになるのだろう。

ブログ気持玉

クリックして気持ちを伝えよう!

ログインしてクリックすれば、自分のブログへのリンクが付きます。

→ログインへ

なるほど(納得、参考になった、ヘー)
驚いた
面白い
ナイス
ガッツ(がんばれ!)
かわいい

気持玉数 : 0

この記事へのコメント

この記事へのトラックバック