術前の扁桃周囲へのデキサメタゾンとレボブピバカイン浸潤は小児の扁桃摘出術後の疼痛を軽減する

Preoperative peritonsillar infiltration of dexamethasone and levobupivacaine reduces pediatric post-tonsillectomy pain: a double-blind prospective randomized clinical trial
J Anesth. published online 23 May 2013

デキサメタゾン2.png・術前コルチコステロイドは扁桃摘出術後の合併症を減少させる。今回の研究は、扁桃摘出術前の扁桃周囲デキサメタゾン浸潤が、小児の術後疼痛に及ぼす効果を、扁桃周囲レボブピバカインの浸潤に併用したデキサメタゾン静注投与の効果と比較するために行われた。

・アデノイド口蓋扁桃摘出術予定で、ASA I-II、年齢 6-12 歳の小児 120 人が研究に登録された。小児 60 人ずつの同数 2 群に 均等に無作為化された。A 群ではデキサメタゾンとレボブピバカインによる扁桃周囲浸潤を受け、B 群ではデキサメタゾンの静注投与とレボブピバカイン扁桃周囲浸潤を受けた。VAS を使用して、術後第 1 日目の安静時と嚥下時の疼痛、初回レスキュー鎮痛剤投与までの時間、累積パラセタモール用量、嘔吐、術後第 1 日目の両介入に関係した有害効果を記録した。小児の介護者は、言語評価スケールを使用して痛みをスコア化し、術後第 1 週中の口臭、頭痛、発熱、耳痛などの合併症を明らかにするように求められた。

・初回レスキュー鎮痛薬投与までの時間は、A 群の方が有意に長かった。術後初日の安静時および嚥下時の疼痛、累積パラセタモール投与量、術後第 2、第 3日中の疼痛と耳痛は、A 群で有意に少なかった。術後出血やデキサメタゾンまたはレボブピバカイン浸潤に関連した合併症を発症した小児はいなかった。術後嘔吐、発熱、口臭は群間に有意差は認められなかった。

・小児で術前の扁桃周囲浸潤に際しレボブピバカインにデキサメタゾンを追加すると、扁桃周囲レボブバカイン浸潤にデキサメタゾンの静注投与を併用するよりも術後鎮痛効果が良好であった。

[!]:どんな種類の薬にしても、全身投与よりは局所投与の方が効果的だということだな。本研究での投与量は 0.5mg/kg(最大 8mg)とある。

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