セプシスにおけるトロポニンの予後予測的価値: メタ分析

Prognostic value of troponins in sepsis: a meta-analysis
Intensive Care Medicine July 2013, Volume 39, Issue 7, pp 1181-1189

・セプシスのリスク分類におけるトロポニンのようなバイオマーカーの役割がまだ議論されている。本メタアナリシスの目的は、セプシスにおけるトロポニン増加と死亡率の関係を評価することであった。

・2010 年 9 月まで、Embase、メドライン、手検索した文献からの全観察研究を対象とした。同定された研究は、セプシスの診断のある患者についての報告で、トロポニンと死亡に基づいて 2×2 表が作成されているものであった。著者らは、単変量および多変量(調節済)分析を行った研究で、分散の逆数で重み付けして相対危険度(RR)とオッズ比(OR)をプールした。

・1,227 人の患者を含む 13 件の研究が含まれた。トロポニン高値の頻度は、61% であった([95%]CI 58-64%)。トロポニン高値は、全死因死亡率と有意に関係しており(RR 1.91; CI 1.63-2.24)、研究全体に均一性があった。予後スコアに従った調節分析(791人の患者から成る 4 件の研究)では、トロポニン高値は、死亡リスクの増加と関係していた(OR 1.92; CI 1.35-2.74)。ROC 曲線下面積は、0.68(CI 0.63-0.71)であった。プールした感度と特異度は、77%(CI 61-88)と 47%(CI 30-64)で、研究間には異質性があった。それは、陽性・陰性尤度比が、それぞれ 1.50(95%CI: 1.20-1.90)、0.49(CI 0.38-0.64)と対応した。

・トロポニン高値は、死亡の危険性が高いセプシス患者群を特定する。トロポニンの正確な役割と最適なカットオフ値を明確にするためには、更なる研究が必要である。

[!]:心筋はもっとも酸素抽出率の大きな臓器であるから、全身的な酸素供給不足のもっとも早期の標的臓器となる。セプシスにおいて重症度分類のためのマーカーになる得るのは、そういった理由からであろうか?

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