術後疼痛軽減のための周術期マグネシウムの全身投与; 無作為対照試験のメタ分析

Perioperative Systemic Magnesium to Minimize Postoperative Pain: A Meta-analysis of Randomized Controlled Trials
Anesthesiology: July 2013 - Volume 119 - Issue 1 - p 178-190

マグネシウム26.png・マグネシウム全身投与は、術後疼痛を極力少なくするために使用されてきたが、臨床研究では矛盾する結果が得られている。術中マグネシウム全身投与によって術後疼痛を軽減できるかどうかは、わかっていない。今回の調査目的は、マグネシウムの全身投与が術後疼痛転帰に及ぼす効果を評価することであった。

・広く検索を実施して、全身麻酔下に実施された手術でマグネシウムの全身投与が術後疼痛転帰に及ぼす効果を評価した無作為対照試験を同定した。変量効果モデルを使用してメタアナリシスを実施した。出版バイアスは、エグジェール回帰を使った非対称性ファネル・プロットの有無を調べることによって評価された。

・1,257 の被検者を伴う 20 件の無作為臨床試験が対象となった。複合効果の加重平均差(99%CI)は、安静時痛(≦4時間、-0.74[-1.08~-0.48]; 24 時間、-0.36[-0.63~-0.09])と 24 時間後の運動時痛、-0.73(-1.37~-0.1)でマグネシウム群の方が、対照群よりも優れていた。オピオイド消費量は、対照群に比較して、マグネシウム全身投与群で、大幅に少なかった;加重平均差(99%CI)-10.52(-13.50~-7.54)mg モルヒネIV 等価物。出版バイアスは、分析のいずれにおいても存在しなかった。いくつかの分析では有意な異質性が存在したが、それは術中と術後のマグネシウム投与と比較して術中のみの投与によって部分的に説明しえた。マグネシウムの血漿毒性濃度に関連した臨床的毒性はいずれの研究でも報告されなかった。

・術中マグネシウムの全身投与は、術後疼痛とオピオイド消費量を減少させる。マグネシウム投与は、手術患者で術後疼痛を軽減する 1 戦略として考慮されるべきである。

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