脊椎麻酔の鎮痛補助薬としてのクモ膜下マグネシウム: 無作為試験のメタ分析

Intrathecal magnesium as analgesic adjuvant for spinal anesthesia: a meta-analysis of randomized trials
Minerva Anestesiologica 2013 June;79(6):667-78

マグネシウム41.png・近年、鎮痛補助薬としてのクモ膜下マグネシウムの有効性と安全が、いくつかの臨床試験によって研究された。著者らは、入手可能な文献のメタアナリシスを行なった。

・臍下手術に際してクモ膜下局所麻酔薬やオピオイドに加えてクモ膜下に 50~100mg 用量の硫酸マグネシウム vs 偽薬をを比較した無作為臨床試験を含めた。メドライン、LILACS、Cochrane Library、Google Scholar データベースを検索した。ランダム解析を実行し、異質性を検査した。定量的転帰のための効果サイズは、標準的な平均差(SMD、neutral=0)として計算された; また二分転帰に対してはオッズ比(OR、neutral=1)として計算された。

・817 人の患者からなる 12 件の研究が含まれた。介入にクモ膜下マグネシウムが含まれた場合、初回鎮痛薬要請までの時間は少なくとも 35 分長かった(SDM 0.94、95%CI 0.51~1.37、P<0.001)。「知覚遮断の発現時間」(SDM 0.64、95%CI 0.15~1.12、P=0.01)と「最大運動遮断時間」(SDM 0.97、95%CI 0.28~1.67、P=0.006)は、クモ膜下マグネシウム群で 2.4 分遅かった。「運動の完全回復までの時間、掻痒感、術後悪心嘔吐、除脈、低血圧、尿閉の頻度については差がなかった。これらの研究では、呼吸抑制や神経毒性の症例は記録がなかった。

・脊椎麻酔薬に 50~100mg のクモ膜下マグネシウムを加えることによって、オピドイド鎮痛持続時間を延長した; 対象とした臨床研究では、安全性の懸念は確認されなかったが、更なるエビデンスが推奨される。

[!]:心停止液にカリウムが加えられるように、マグネシウムよりカリウムの方が効果的かもしれないが。

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