診断的婦人科腹腔鏡検査中のプロポフォールーフェンタニル麻酔に低用量ケタミンを追加した効果
Effects of the addition of low-dose ketamine to propofol-fentanyl anaesthesia during diagnostic gynaecological laparoscopy
European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology published online 08 July 2013.
・診断的婦人科腹腔鏡検査(DGL)は、短時間の処置で、通常、外来通院で実施される。外来患者に対する小処置は、迅速な効果発現、短い作用持続時間、円滑な患者覚醒の故に、プロポフォール・フェンタニル麻酔がしばしば使用される。しかし、プロポフォールは、血圧、心拍出量、心係数の低下といったいろいろな心血管作用を有している。ケタミンは、静脈麻酔薬であり、その交感神経刺激作用によってプロポフォールの血行動態作用を軽減することができる短時間作用性鎮痛薬である。本プラセボ対照試験の目的は、DGL において低用量ケタミンをプロポフォール・フェンタニル麻酔に追加した効果を評価することであった。
・本二重盲式無作為試験では、不妊検査のために婦人科腹腔鏡を受ける 60 人の健康女性が調査された。全患者でミダゾラムとフェンタニル注入後、研究群(n=30)ではケタミン 0.5mg/kg とプロポフォール 1-2.5mg/kg を、プラセボ群(n=30)では 0.9% 生食とプロポフォール 1-2.5mg/kg を投与された。プロポフォールは、麻酔維持のために、引き続き注入された。
・研究群の患者は、プラセボ群の患者よりプロポフォール注入時の疼痛発生頻度が有意に低かった(それぞれ、13% vs 87%; p<0.0001)。麻酔導入後、プラセボ群患者の 16 人(53%)と研究群患者の 3 人(10%)で、心拍数が減少した(p<0.001)。平均動脈圧低下は、研究群と比較してプラセボ群の方が大きかった(それぞれ、37% vs 7%; p<0.001)。処置中のプロポフォール総投与量の平均±SD は、プラセボ群で 420±65mg、研究群で330±35mg であった(p<0.001)。術後 3 時間のペインスコアは、研究群の方が有意に低かった(p<0.001)。
・DGL を受ける患者で、プロポフォール・フェンタニル麻酔に低用量ケタミンを併用すると、プロポフォール注入時痛が少なく、血行動態変化の頻度が低く、プロポフォール総使用量が少なく、術後鎮痛が改善した。
[!]:日本では 昔から全静脈麻酔の 1 方法として PFK 麻酔が行なわれているので、けっして珍しい方法ではない。ケタミンの交感神経刺激作用と NMD 受容体拮抗作用をうまく利用した例である。
European Journal of Obstetrics & Gynecology and Reproductive Biology published online 08 July 2013.
・診断的婦人科腹腔鏡検査(DGL)は、短時間の処置で、通常、外来通院で実施される。外来患者に対する小処置は、迅速な効果発現、短い作用持続時間、円滑な患者覚醒の故に、プロポフォール・フェンタニル麻酔がしばしば使用される。しかし、プロポフォールは、血圧、心拍出量、心係数の低下といったいろいろな心血管作用を有している。ケタミンは、静脈麻酔薬であり、その交感神経刺激作用によってプロポフォールの血行動態作用を軽減することができる短時間作用性鎮痛薬である。本プラセボ対照試験の目的は、DGL において低用量ケタミンをプロポフォール・フェンタニル麻酔に追加した効果を評価することであった。
・本二重盲式無作為試験では、不妊検査のために婦人科腹腔鏡を受ける 60 人の健康女性が調査された。全患者でミダゾラムとフェンタニル注入後、研究群(n=30)ではケタミン 0.5mg/kg とプロポフォール 1-2.5mg/kg を、プラセボ群(n=30)では 0.9% 生食とプロポフォール 1-2.5mg/kg を投与された。プロポフォールは、麻酔維持のために、引き続き注入された。
・研究群の患者は、プラセボ群の患者よりプロポフォール注入時の疼痛発生頻度が有意に低かった(それぞれ、13% vs 87%; p<0.0001)。麻酔導入後、プラセボ群患者の 16 人(53%)と研究群患者の 3 人(10%)で、心拍数が減少した(p<0.001)。平均動脈圧低下は、研究群と比較してプラセボ群の方が大きかった(それぞれ、37% vs 7%; p<0.001)。処置中のプロポフォール総投与量の平均±SD は、プラセボ群で 420±65mg、研究群で330±35mg であった(p<0.001)。術後 3 時間のペインスコアは、研究群の方が有意に低かった(p<0.001)。
・DGL を受ける患者で、プロポフォール・フェンタニル麻酔に低用量ケタミンを併用すると、プロポフォール注入時痛が少なく、血行動態変化の頻度が低く、プロポフォール総使用量が少なく、術後鎮痛が改善した。
[!]:日本では 昔から全静脈麻酔の 1 方法として PFK 麻酔が行なわれているので、けっして珍しい方法ではない。ケタミンの交感神経刺激作用と NMD 受容体拮抗作用をうまく利用した例である。
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